紙器製造のタイヨーパッケージ（立山町利田、楠流維社長）は、従業員の健康に配慮した取り組みを行う企業として日本政策投資銀行の「健康経営（ヘルスマネジメント）格付」を取得した。印刷包材業界では最も高い評価となる。同格付に基づく融資を受け、主力とする医薬品パッケージ向けの設備投資などに充てる。
タイヨーパッケージは、約10年前から課ごとに集約した社員の意見を踏まえ、社内報で生活習慣改善につながる食事法などの情報を提供。社員の睡眠と心理状態を毎週聞き取り調査して上司や産業医がサポートする体制を整えているほか、開放的なオフィス空間で社員同士のコミュニケーションを促している。
融資は8月30日付で実行し、融資額は非公表。24日、同社で政投銀の板橋史明北陸支店長が楠社長に認定証を手渡した。板橋氏は「従業員が快適に働ける環境となっている」と評価。楠社長は「医薬品業界のニーズに応え、生産性向上や売り上げ拡大につなげたい」と話した。
