高岡に新工場 中越エコプロダクツ トレー用素材生産

 中越パルプ工業と環境経営総合研究所(東京)の合弁会社「中越エコプロダクツ」が、粉末状の紙を主原料とする食品トレー用の新素材の生産工場を高岡市に建設する。使い捨てプラスチックの削減が叫ばれる中、代替素材として普及を目指す。

 製造するのは、環境経営総合研究所が開発した新素材「マプカ」を加工したシート。マプカは粉末状の紙と合成樹脂を混ぜ合わせた素材で、プラスチックと同等の強度や耐熱性、成形のしやすさを持ちながら、紙として可燃物処理できる。

 石油由来成分の使用量の大幅削減につながり、焼却時に排出する二酸化炭素の量も一般的なプラスチック原料に比べて約3割抑えることができる。

 政府は2030年までに国内の使い捨てプラスチックの排出量を25%削減する目標を掲げている。代替素材への転換が見込まれるコンビニやスーパーマーケットなどに販路を広げる。

 工場は中越パルプ工業高岡工場の隣接地に建てる。

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