立山町は30日、食料品や日用品を販売する移動スーパーの巡回訪問を始める。民間業者が中山間地で実施している移動スーパーと合わせて町内ほぼ全域を網羅。高齢者らの買い物支援に加え、地元での消費拡大を期待する。内覧会が24日、同町であり、関係者が車両などを見学した。 (報道センター・安多萌子)
町では小売店が年々減少しており、高齢で車を運転できない「買い物弱者」への支援が課題になっていた。10年ほど前からは、利用者の注文を受けて商品を配達する買い物代行事業を行ってきたが、利用者が少ないため移動スーパーに移行した。
町商業協同組合が運営を受託。冷蔵機能を備える軽トラックに野菜や魚、肉などの生鮮食品や洗剤などの日用品を積んで、平野部を中心に公民館など14カ所を回る。町のマスコットキャラクターにちなみ「らいじぃ号」と名付けた。
町は移動スーパーの仕入れ先の店舗に助成することで、町全体での消費拡大を図る。町商工観光課の廣瀬智範課長は「今後、利用者のニーズに合った品目をそろえたり、要望に応じてルートを見直したりすることで継続した運行を目指したい」と述べた。