堀米五輪「金」狙える力 スケボーストリート五輪予選対象大会終了 中山は6位最高

 【サンパウロ共同】スケートボードのストリートは世界選手権(サンパウロ)が22日に閉幕し、今季の東京五輪予選対象大会は全5戦が終了した。男子は予選大会2勝の堀米雄斗(ゆうと)(XFLAG)が五輪でも金メダルを狙える力を証明。女子は西村碧莉(あおり)(木下グループ)が5戦とも決勝進出と健闘したが、五輪の表彰台を狙うにはブラジル勢の壁が大きく立ちはだかる。

 五輪ランキング1位のナイジャ・ヒューストン(米国)と2位の堀米は、持ち技の難易度や完成度で「2強」の様相を呈す。ただ、世界選手権の決勝は4人が36点の大台に乗せる激戦となり、2位だった堀米は「ナイジャもすごいけど、誰が勝つか分からない」。勝負を懸けた一発技の成否で順位が大きく変わる群雄割拠の構図で、五輪シーズンも予断を許さない。

 世界選手権は16歳の青木勇貴斗(ゆきと)(F2O skatepark)が6位と躍進。準決勝で敗れた白井空良(そら)(ムラサキスポーツ)も6月の予選大会で2位と地力を示した。

 女子は世界選手権も制したパメラ・ロザらブラジルの3選手で優勝を独占。3人がそろった大会では表彰台に立っていない西村碧は「すごく上手で本番に強いなとも思ったが、まだまだ自分も上を目指していける」と話す。

 12歳の織田夢海(ゆめか)(ムラサキスポーツ)は、決勝の重圧克服が課題で、来季の成長が期待される。

 富山市山田中2年の中山楓奈(同)は、ストリートリーグ第1戦で6位、国際オープンで8位に入ったが、世界選手権は頭部を傷めて準決勝を棄権し、24位に終わった。

© 株式会社北日本新聞社