世界が認めた漫画の巨匠・谷口ジロー氏は、 80年代前半に「劇画家」として多くの読者を獲得。 生涯で最も多作だったこの時代の作品のうち、 漫画原作者・狩撫麻礼(かりぶまれい)氏とコラボレーションした4作品の原画展を、 谷口ジロー氏のふるさと鳥取市の「ギャラリー鳥たちのいえ」で開催。 (観覧無料)
SFやハードボイルドの迫力ある画像から市民の日常を丁寧に描く描写まで、 幅広い表現で日本のみならず世界で高く評価される谷口ジロー。 その画力と表現力は、 およそ半世紀前のデビュー当時から見応えのあるすぐれたものだったが、 それが留まることなく進化・発展していく。そんな谷口ジローにとって、 80年代前半の原作者・狩撫麻礼とのコラボレーションは、 一時代を画すものだったといえるだろう。
生涯で最も多作だったこの数年間で、 「劇画家」谷口ジローは多くの読者を獲得した。 そして、 谷口と同年の新人「漫画原作者」狩撫麻礼もまた、 活躍の舞台を確かなものにしたのだ。 二人のコラボレーションは4年に満たない短い期間のものでありながら、 忘れ難く大きな足跡を漫画史に刻んでいる。 この原画展では「狩撫麻礼との80年代」と題して「青の戦士」、 「LIVE!オデッセイ」、 「ナックル・ウォーズ」、 「ルード・ボーイ」の4作品の原画を紹介する。
なお、 会期中には原画の魅力を掘り下げるギャラリートーク(10月12日(土))を開催、また、 会場2階に谷口ジロー作品を自由に読める「谷口ジローライブラリー」を設ける。
原画展「谷口ジローの世界１～狩撫麻礼との80年代～」
会場：ギャラリー鳥たちのいえ(鳥取市本町1丁目201 ミュトスビル)
10月1日(火)～10月20日(日)(うち休館日10月7日(月)、 15日(火))
展示内容
「青の戦士」12点
「LIVE!オデッセイ」12点
「ナックル・ウォーズ」11点
「ルード・ボーイ」10点
計57点 (予定)
ギャラリートーク
・内 容 谷口ジロー作品の原画の魅力を解説
・日 時 10月12日(土)16:00～17:30
・出 演 イトウユウ氏
（京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター・研究員）
谷口ジローライブラリー
・内 容 谷口ジロー作品を自由に閲覧
・会 場 ギャラリー鳥たちのいえ 2階
・展示作品 ・「描くよろこび」(平凡社)
・「描くひと」(双葉社)
・「漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018<そうだ、 起ち上がれ!!GETUP!!STANDUP!!>」(双葉社)
・その他 狩撫麻礼原作漫画5冊
・既刊漫画30冊(日本語)、 20冊(外国語)
入 場 料 観覧無料
主催：鳥取県、 株式会社ふらり
協力：双葉社、 鳥たちのいえ
