音楽デュオ「コブクロ」の小渕健太郎氏が15日の「マラソン・グランドチャンピオンシップ」で「君が代」を超高音で独唱した動画が拡散されてネット上で騒動になっています。
「一度のミスを、寛大に受け入れようとしない風潮を、僕はとても寂しく思う」とギタリストの布袋寅泰氏が22日、自身のインスタグラムでコメントしたのも波紋を呼んでいます。
「小渕さんのキーが『君が代』に合っていなかったのでは。コブクロの黒田俊介さんの方が良かったかも」「元々たいして歌える子ではないので、ただの下手くそなんですよ」と小渕氏を酷評するボーカリスト、ボイストレーナーもいる中、絶讃する声もあります。
「小渕さんは、今から限界の上を目指すランナーに向けて、自分自身もボーカリストとして、限界に挑戦して素晴らしいハイトーンを、叩きだした! 熱いものを感じさせてくれた!」
そう語るのは、ボーカリスト、ボーカルインストラクターのNOV氏。ヘヴィメタルバンド『VOLCANO』では洋楽顔負けでランキング一位。『地獄カルテット』では『モーニング娘。』『AKB48』をカバーする変幻自在なシンガーです。
著書の教則本はベストセラーとなり、音楽MI JAPAN TOKYOの講師としても活躍中。X JAPAN加入前のベーシストHeath氏と『PARANOIA』を経て、『AION』で1991年にメジャーデビューした実力派。
「私は、小渕さんの歌スタイルは、ハイトーンだと思っています。『君が代』をこのキーで歌ったことは自然でしょう。出だしとか途中は音程が緊張でミスしたかもしれませんが、それを下手に、結びつける事はナンセンスだと感じます。今から一生懸命に走るアスリートが、君が代を聴いて気持ちを高揚させる。その声の素晴らしさでさらに気持ちがでかくなれるのではないでしょうか。もしかしたら、子供が歌っても気持ち良いはずです。しかもこれ程の綺麗なハイトーンを出すのは、流石だなと感じました。ちなみに、昔、Gacktさんも音程を外しまくってますよ! たぶん、緊張だと思います! でも、素敵な低い声!」(NOV氏)
たしかに黒田氏がメインを歌って、小渕氏がハイトーンでバックコーラスというイメージが強い「コブクロ」です。極度の緊張でいつもキーになってしまったのでしょうか。フォローするミュージシャンに恵まれて、小渕氏は愛されキャラですね。(文◎九頭龍腐流腐流)