トンガ国歌の練習に熱 ラグビーW杯・アルゼンチン戦 28日のPVで披露 しまばら半島国際交流クラブ

練習に励むしまばら半島国際交流クラブ会員ら=島原市高島1丁目

 ラグビーワールドカップ(W杯)トンガ代表チームの公認キャンプ地である長崎県島原市では28日、同市新湊1丁目のHOTELシーサイド島原で、アルゼンチン戦のパブリックビューイング(PV)が開かれる。市民有志でつくる「しまばら半島国際交流クラブ」(31人)は、PV会場でトンガ国歌の演奏や合唱をしようと、熱のこもった練習を重ねている。
 同クラブは2007年に同市であった火山都市国際会議で外国語ボランティアなどとして活動した市民らが10年7月に結成。国際理解や地域文化の向上に役立てようと、外国人との交流会や演奏会などのイベントを開いている。
 トンガ国歌の練習は1月にスタート。24日夜も会員ら約10人が同市内に集まり、琴やギター、ピアノ、フルートの旋律に乗せて約70秒の国歌を合唱した。参加した男声合唱団メンバーが指揮を執り「テンポをゆっくり」「琴の音を利かせて」「余韻に浸れるように」などと熱心にアドバイス。参加者は時に力強く、時に柔らかい旋律と歌声を駆使しながら練習に励んだ。
 PVでは、会場に設けられるステージ上に20~30人が出演。市民ら数百人とともに、放映される国歌斉唱に合わせて歌う。
 同クラブの松下栄爾代表(64)は「キャンプ地に決まった時から楽しみにしていた。本番は多くの人に来てもらい一緒に応援したい」と話している。
 PVは島原ラグビーフットボール協会主催で午後1時開場。トンガ戦は同45分キックオフ。入場料は大人2千円、小学生以上千円。問い合わせは同協会(電080.2790.3778)。

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