茂内 彩香コラム【台風災害を経験して】

茂内 彩香コラム【台風災害を経験して】

 私、千葉県出身の茂内彩香と申します。
 今年4月から、長弘翔子さん(コラム書かれている)と同じ声優事務所に入り、ナレーターなどを目指して日々頑張っていました。
 その矢先に台風災害を経験しました。
 台風15号の被害を受けた皆様、心よりお見舞い申し上げます。

 人生で体験したことも無い強さで千葉県に甚大な被害をもたらした台風でした。
 我が家でも屋根の一部が飛んだり雨漏りしたりと被害が出ました。
 また、停電...人生初の断水も経験しました。
 断水は2日で復旧。停電は2日で1度復旧したのですが、電線に倒木が接触したままの状態で通電した為、ショートし再び停電。
 復旧までに3日と少しかかりました。
 今回の台風で私が怖いと思ったのは「情報の少なさ」と「断水」でした。
 まず情報ですが、市内の防災無線が良く聞こえない。スマホや携帯の電波が悪く電話やメール、ネットに接続がしづらくなるなど被害状況を知るのが困難でした。

 次に断水です。断水で1番困ったのはトイレが流せなくなることでした。飲料水と生活用水の他にトイレ用の水を準備しなくてはなりません。お風呂やペットボトル、ポリタンク、水瓶などに水を溜めて過ごしていましたが、水が自由に使えないというのがこんなにも辛いものだとは思いもしませんでした。

 この経験で感じたのは携帯ラジオと水の蓄えの重要性です。
 停電中でも電池で動くラジオは大変貴重な情報源です。
 我が家でも祖母の部屋に眠っていたラジオを引っ張り出して使いました。
 祖母がラジオを捨てずに持っていてくれて本当に助かりました。
 また、私は普段から2Lの水をよく飲むので、箱で水をストックしていました。
 今回はこれが飲料水として役に立ちました!
 そして、電気が復旧してからテレビで被災状況、復旧状況などのニュース映像が見られて、行動を起こすにも大変貴重な情報源として助かりました。

 今回思ったのは、自分が初めて被災してどれだけ備えが足りなかったか、災害を甘く見ていたかを痛感しました。
 これを機に家族とよく話し合い、万が一の備えを徹底したいと思います。
 また今回、近所の方々の助け合いの精神にとても感銘を受けました。
 留守中にあった防災無線の情報をわざわざ伝えに来てくださったり、食料を分けてくださったり。こういった人と人の繋がりを忘れてはいけないんだなと思います。
 被害に遭われた方々におかれましては、少しでも早く安心した生活に戻れます事を心よりお祈り申し上げます。

茂内 彩香

茂内彩香 プロフィール
●茂内彩香(しげない さやか)
千葉県出身
誕生日・・・4月16日
血液型・・・A型
特技・・・・着付け、巻き喉
趣味・・・・スポーツ(陸上)、韓流ドラマ、スマホゲーム

(経歴)
ナレーション:外国人旅行者向け災害時対応マニュアル 日本語ナレーション
CM:「あにてれCM キンプリ篇」(TVCM 声の出演)
アニメ:「GANGSTA」
ラジオ:「鷲崎健の王様は退屈じゃ!」 ゲスト出演
映画:「ドキュメンターテイメント AD-LIVE」 エキストラ出演 他

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