振り込め詐欺、阻止2度目 さがみ信金の職員に感謝状

振り込め詐欺被害を防ぎ感謝状を贈られた女性職員(中央)=大磯署

 振り込め詐欺被害を未然に防いだとして、大磯署は24日、さがみ信用金庫二宮支店(二宮町二宮)の女性職員に感謝状を贈った。女性職員は昨年もお年寄りの詐欺被害を防ぎ、感謝状を贈呈されるのは2度目。「被害が一件でもなくなるよう今後も声掛けを続けていく」と意気込んだ。

 署によると6日、同支店に、同町在住の80代女性が来店し「100万円の定期預金を解約したい」と申し出た。窓口担当の女性職員が不審に思い、署に通報した。女性宅に前日の夜、長男を名乗る男から「会社の金が入ったかばんをなくした。100万円が必要」と電話があったといい、詐欺と発覚した。

 「お年寄りが高額の引き出しを行う場合は必ず声を掛けるようにしている」という女性職員。昨年10月も同様の手口で高額の預金を下ろそうとした高齢者に声掛けし被害を防いだ。女性職員は「疎まれることも多く、かたくなになってしまうお年寄りも多い。警察と連携して被害を防げてよかった」と振り返った。

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