2008年以降の神童「NEXTロナウド」はどうなったのか?

サッカー選手のキャリアは短い。スター選手であっても30代ともなればその後継者が必要になるものだ。

今回は『Planet Football』から、2008年以降に生まれてきた「NEXTクリスティアーノ・ロナウド」たちについて特集しよう。

2008年:アリピオ

あのジョルジュ・メンデス代理人が見つけてきたブラジルの天才アリピオ。16歳でレアル・マドリーに加入したが、その後は全く鳴かず飛ばず。現在はブラジル2部のフィゲイレンセ所属。

2009年:フェデリコ・マケダ

2009年にマンチェスター・ユナイテッドでいきなりデビューし、2つのゴールでインパクトを残した。長く低空飛行を続けたが、現在はギリシャのパナシナイコスで復活中。

2009年:ガブリエル・オベルタン

ボルドーから突然マンチェスター・ユナイテッドに買われたフランス人FWオベルタン。圧倒的なスピードを持つアタッカーに「ロナウドの後継者」と期待もあったが、そんなことはなかった。現在はトルコ2部でプレー。

2010年:ブルマ

スポルティング・リスボンで若くして台頭したドリブラーのブルマ。『A Bola』によって「次なるロナウド」と書かれた。ただそこからなかなか飛躍できず、現在はPSVアイントホーフェンで堂安律のライバルに。

2011年:ルーカス・オカンポス

若くしてリーベル・プレートでインパクトを見せたオカンポス。長身でドリブラーで点が取れる。だからこそ「ロナウドに似ている」といわれたが…。現在はセビージャでプレーしている。

2012年:ガストン・ラミレス

2012年、あのDFジョゼ・フォンテが「ガストン・ラミレスはロナウドになれる選手だ。努力さえすれば」と話した。今の彼は特にそうなっていないが、努力の問題だったのか、ジョゼ・フォンテの見立ての問題か…。

2013年:アルバロ・バディージョ

5年前、ベティスに所属しているエキサイティングな選手バディージョに対する物語がたくさん載っていた。16歳でラ・リーガ最年少出場記録を作り、レアル・マドリー移籍の噂も出た。現在は25歳で、グラナダに所属している。

2014年:ウィルフリード・ザハ

マンチェスター・ユナイテッドからカーディフにローンで加入した彼に対し、当時監督を務めていたスールシャール氏は「彼は次のロナウドになれる」と話した。残念ながらザハは次年度にクリスタル・パレスへ戻り、彼を評価したスールシャールの指導をユナイテッドで受けることはできなかった。

2015年:ゴンサロ・ゲデス

ベンフィカのBチームで活躍したとき、彼はクリスティアーノ・ロナウドと頻繁に比較された。それからPSGに移籍したが印象を残せず、それからバレンシアへと加入している。

2016年:アントニ・マルシャル

かつてルイ・サハが「マルシャルがロナウドをエミュレートしてくれることを願う」と語った。しかし同時に「ロナウドが何が凄かったかといえば、試合に夢中になっていたことだ。サッカーのことだけしか考えていない。それは他の選手に見られない」とも。マルシャルはどうだっただろうか。

2017年:ディオゴ・ジョタ

ウォルヴァーハンプトンに所属している22歳のジョタ。ポルトガル人の若手アタッカーとしては屈指の存在である。タイプはやや違うものの、かつてボア・ヴィスタの監督ジョルジュ・シモンが「彼はロナウドの後継者になる可能性がある」と話している。

2018年:ラファエウ・レアォン

2018年6月、『The SUN』はスポルティング・リスボンの10代FWラファエウ・レアォンを「新しいクリスティアーノ・ロナウド」と評価した。彼はクラブのトラブルを受けてフランスへと移籍し、リールで活躍。今期はACミランへと移籍した。

2019年:ジョアン・フェリックス

10代の選手に1億2600万ユーロ(およそ148.7億円)という移籍金が動くことは、誇大広告を生み出すという意味をも持つ。とはいえ彼がそれだけの額になったのは驚きではない。クリスティアーノ・ロナウドの後継者候補がようやく出てきたと思える。

© 株式会社ファッションニュース通信社