代表的な針の結び方を【強度&難易度】で比較してみた 釣りにはラインを結びつける様々な結束作業が付きまといますが、結び方一つで釣果が変わるかもしれない重要項目。その中でも今回はラインと針の結束にスポットを当て、ベストな結束はどの手法かテストしてみました!

気になる針の結び方

ふと思い立ったんです。針と釣り糸の結び方って、どれが一番最適なのだろう?

いわゆる“ハリスの結び方”に該当するものですが、今回はこの謎に立ち向かってみたいと思います。

というわけで。

検証してみた

結束強度と難易度で比較をしていきます。

※難易度の設定について※

筆者は普段、ルアー釣りをメインにしています。このため、針と釣り糸を直接結ぶという経験は多くありません。

1つの結び方に対して数十回に渡る練習をし、その上で感じた難しさを星の数で設定しています。

外掛け結び

針と釣り糸を繋ぐ基本中の基本。『外掛け結び』からスタートです。

多くの釣り人に愛されているノットだけに、いい結果を期待したいところですね。

結果はこちら

  • フロロカーボン3号,結束強度(㎏),結束強度(%)
  • 1回目,4.70,95.1
  • 2回目,4.65,94.1
  • 3回目,4.80,97.2
  • 4回目,4.70,95.1
  • 5回目,4.85,98.2
  • 平均スコア,4.74,96.0

期待を裏切ることなく、いきなり95%越えのハイスコアが記録されました!

チモト付近からブレイクしていますが巻き付け箇所はしっかり残り、引っ張れば引っ張るほど締まる高強度を感じますね。

難易度

輪っかを作りグルグル巻き付けていくノットの中では、比較的簡単な工程でした。

難易度は初見でもすぐに習得出来る★2とします。

外掛け結びのやり方を動画で解説

内掛け結び

輪っかの外に巻き付ける外掛け結びに対し、輪っかの中にラインを通し巻き付ける内掛け結び。

外に巻いたが強いのか!? それとも内側に巻いたが強いのか!? さっそく結果を見ていきましょう!

結果はこちら

  • フロロカーボン3号,結束強度(㎏),結束強度(%)
  • 1回目,4.65,94.1
  • 2回目,4.60,93.1
  • 3回目,4.70,95.1
  • 4回目,4.65,94.1
  • 5回目,4.75,96.2
  • 平均スコア,4.67,94.5

かなり僅差ですが、外掛け結びに比べ若干強度は落ちる結果となりました。

しかし安定感&強度は実釣に差し支えないハイスコアであり、全く問題ない優秀なノットと言えるでしょう。

難易度 ★★☆☆☆

ラインを内側に通す分、若干手間かなと感じましたが基本的には外掛け結びと同じ工程ですので、こちらも★2と設定しました。

強度も然程変わらない点から、慣れたほうの使用をオススメします。

内掛け結びのやり方を動画で解説

漁師結び

簡単な工程で実用性が高いと、その名の通り現場から生まれた実力派の“漁師結び”が登場。

プロが愛用するノットの強度を測定してみましょう!

結果はこちら

  • フロロカーボン3号,結束強度(㎏),結束強度(%)
  • 1回目,4.85,98.2
  • 2回目,4.85,98.2
  • 3回目,4.80,97.2
  • 4回目,4.90,99.2
  • 5回目,4.80,97.2
  • 平均スコア,4.84,98.0

今回最も簡単な結び方であり、結び目も小さいことから「強度はそんな無いだろ」と舐めていましたが、ライン自体の強度をほぼキープする驚きの結果。

シンプルなのに強い、まさにノットの理想形と言えますよね。

難易度 ★☆☆☆☆

これで大丈夫? と心配してしまうほど簡単でした。ビギナーさんにもオススメです!

慣れるとかなり早く結束ができる優れものですよ。

漁師結びのやり方を動画で解説

フィンガーノット

私の存在を忘れてはならないと本線を巻き込んで組み上げる“フィンガーノット”が参戦!

細ライン対応の実力を見ていきましょう!

結果はこちら

  • フロロカーボン3号,結束強度(㎏),結束強度(%)
  • 1回目,4.80,97.2
  • 2回目,4.70,95.1
  • 3回目,4.75,96.2
  • 4回目,4.70,95.1
  • 5回目,4.65,94.1
  • 平均スコア,4.72,95.5

細ラインが得意なフィンガーノットですので、フロロ3号は不利かなと思いましたが、周りに引けを取らない好成績。

ブレイクしても結束部分は残っており、本線を巻き込んだメリットがあります。

難易度 ★★★☆☆

今回テストを行った中では最も複雑で、慣れるまで時間を要したノットとなりました。

これ以上太いラインになると締め込みが苦しいので、やはり細ラインがオススメです。

最適なノットを使いこなそう

釣り好き!まっちゃん

大きな差がない超ハイレベルな戦いとなりました!(驚)

イシカワ

これは激戦でしたね(驚)どのノットも100%近い数値に先人達の情熱を感じました。

激戦となった針へのノット検証、大きな差はありませんでしたが強度・スピード面で見ると“漁師結び”が一歩リードしていたのかなと感じました。

しかしフィンガーノットのように細ラインが得意などノット毎に得意分野がありますので、上手く使い分けて最高のターゲットを釣り上げましょう。

© 株式会社スペースキー