日医工は25日、悪性度の高い乳がんとされる「トリプルネガティブ乳がん」の臨床試験に使用する抗がん剤を無償提供したとして、患者会「ふくろうの会」(大阪)から感謝状を贈られた。試験は神戸大が取り組み、乳がんの再発防止効果を調べる。
無償提供したのは「カルボプラチン注射液450ミリグラム」。ジェネリック医薬品(後発薬)で、肺がんや卵巣がんの治療に使われている。試験データはないものの、乳がんへの効果が期待されている。昨年、患者会から依頼があり、社会貢献の一環で提供を決めた。
この日は患者会の福原宏美代表と田村千景役員、神戸大医学部の谷野裕一特命教授が富山市総曲輪の同社を訪れ、田村友一社長に感謝状を手渡した。