福井沖で洋上風力発電 北電など可能性調査

 北陸電力などは福井県あわら市沖で洋上風力発電事業の開発の可能性を調査している。26日、地元や隣接の自治体などに「計画段階環境配慮書」を送った。発電機は最大で20基、総出力は20万キロワットを想定。北電グループは陸上2カ所で風力発電を行っているが、洋上は初めて。

 北電は再生可能エネルギーの発電量拡大を目指しており、中部電力(愛知)と再エネコンサルタント会社のOSCF(東京)と開発を検討。発電機は着床式で、1~2.9キロ沖合に設置することを計画している。

 配慮書は環境影響評価法に基づき、環境保全のために配慮すべきことを検討した結果を取りまとめている。経済産業省や福井県、あわら市、石川県などに送付し、10月28日まで各自治体で縦覧できる。OSCFのホームページでも公開し、意見を受け付ける。

© 株式会社北日本新聞社