最大需要は8月7日 北陸エリア北電まとめ

■震災以降で最高

 北陸電力は27日、今夏(7~8月)の北陸エリアの電力需給実績をまとめた。需要が最大だったのは、3都市(富山市、金沢市、福井市)平均の最高気温が36.1度だった8月7日の521万キロワット。省エネ機器が普及した東日本大震災以降の夏場の最高記録となった。

 最大電力は2010年度並みの猛暑となった場合は529万キロワットと想定していたが、8万キロワットほど下回った。供給余力を示す「予備率」が最も小さかったのは8月5日の7.1%で、最低限必要とされる3%を上回った。

 志賀原発(石川県志賀町)の運転停止が続き、さらに七尾大田火力発電所2号機(同県七尾市)が停止し、厳しい需給状況が想定されていた。北電は「他の火力・水力発電所の運転などで供給力確保に努め、安定して電気を届けることができた」としている。

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