「歩くサッカー」楽しい 滑川で11チームが熱戦

楽しくプレーする参加者

 歩いてプレーする「ウオーキングサッカー」の川淵三郎杯2019なめりかわ大会が28日、滑川市スポーツ・健康の森公園で開かれた。小学生から70代までの男女約100人が、経験や年齢、障害などの有無を問わない競技の楽しさに触れた。 (滑川支局長・小幡雄也)

 ウオーキングサッカーは、走らない▽接触しない▽ヘディングしない-などのルールがある。日本サッカー協会元会長の川淵三郎さんが2年前に滑川市内で講演した際に話題にしたことを機に市が普及に動き、今回初めて大会を開いた。

 市内を中心に11チームが参加し、リーグ戦で争った。参加者は時折笑顔を見せながら、懸命にゴールを目指した。同市赤浜の奥野暢子さん(73)は「走ったら駄目というルールを守るのが意外に難しかったけど面白い。すごく笑ったし、いい汗をかいた」と話した。

 ゲストの元サッカー日本代表の永島昭浩さんがさまざまなチームに助っ人として加わり、大会を盛り上げた。開会式で上田昌孝市長が「健康寿命延伸を掲げる市にとって、意義のある大会」とあいさつした。市は来年以降も大会を続ける。

 発祥のイングランドではシニアを中心に競技人口約6万人で、日本でもじわじわ広がっているという。日本サッカー協会の松田薫二技術部副部長は、自治体主体で大会を開くのは珍しいとし「滑川市がいい例となって全国に広がってほしい」と話した。

 ▽60歳以上(1)西加積▽60歳未満(1)早中サッカー部

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