高岡第一が北信越切符 3位決定戦

未来富山-高岡第一 11奪三振と好投した高岡第一の先発佐伯

■高岡第一 7-0 未来富山

 【評】投打で上回った高岡第一が最後の北信越切符をつかんだ。初回の横越の犠飛と二回の中家の2点本塁打で序盤に主導権を握り、六回は2死から石野、吉田、鏡内の3連打、七回は平尾と清水の連続長打などで加点した。先発佐伯が7回無失点、11奪三振と好投した。

 未来富山は5度得点圏に走者を進めたが、粘投した先発天川を援護できなかった。(石黒)

■佐伯7回11K  試合後、高岡第一の先発佐伯の表情は険しかった。「とりあえず勝ててよかったが、納得はしていない」と自らの投球内容を厳しく振り返った。

 この日は直球が思うように走らず、ワンバウンドの投球になることもあった。「今日は直球の日じゃない」と割り切り、自信のあるスライダーを軸に、打たせて取る投球を心掛けた。一回から四球やエラーなどで1死満塁のピンチを招いたが、「バックを信じて強気で投げた」と併殺に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 夏の大会後、練習での投球数を1日30球から100球に増やし、先発投手に必要なスタミナを強化してきたという。終わってみれば7回を被安打5、11奪三振で完封。しっかりと先発の役割を果たし、チームを北信越地区大会出場に導いた。

 22日の準決勝では夏の大会に続き高岡商に1点差で敗れた。「北信越大会を勝ち進めば、もう一度戦える可能性がある。絶対リベンジしたい」とライバル打倒に燃えた。(社会部・南貴大)

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