「21年前の感動もう一度」 ベイファン、CS向け期待

今シーズン最終戦で熱い声援を送るベイスターズファン=横浜スタジアム

 プロ野球・横浜DeNAベイスターズの今季最終戦が28日、3万2108人の観客が詰め掛けて横浜スタジアムで行われた。試合は阪神に敗れたが、今シーズンは優勝した1998年以来の好成績となるリーグ2位。来月5日に同スタジアムで開幕するクライマックスシリーズ(CS)へ向けてファンの期待も高まっている。

 球団初の本拠地でのCS開催を勝ち取ったベイスターズ。横浜市中区の会社員林誠司さん(52)は「2年前に日本シリーズをハマスタでやった時は本当に感動した。またここで同じような雰囲気を楽しめるなんてすごくうれしい」と興奮気味だ。

 今季は4月に10連敗を喫するなど、最大11もの借金を抱えて最下位に沈んだ時期もあった。東京都目黒区の会社員横川良さん(33)は「連敗していた時はここまで来られるとは思っていなかった。ソト選手が打ってくれたのが大きい」と、2年連続の本塁打王を確実とした助っ人スラッガーの活躍に目を細める。

 ファンが望むのはもちろん日本一だけだ。宮城県から月に1度は横浜まで観戦に訪れるという会社員窪田幸恵さん(47)は「どれだけ食らい付けるか。ベイスターズのつながる打線が見たい」と語り、98年以来ベイスターズ一筋という地方公務員岡本今日子さん(45)=鎌倉市在住=は「既存の考え方にとらわれない采配はラミレス監督ならでは。21年前の感動をもう一度味わわせてほしい」と期待を寄せた。

© 株式会社神奈川新聞社