増山城で戦国ロマン満喫 砺波、武者行列や忍者体験

増山城跡へ向けて練る武者行列=砺波市増山

 砺波市増山の国史跡・増山城跡で増山城戦国祭りが29日開かれ、観光客が武者行列や城跡巡り、餅の振る舞いなど多彩なイベントを楽しみ戦国ロマンに触れた。

 甲冑(かっちゅう)をまとい武者にふんした住民ら50人が練り歩いた。城主役の夏野修市長、家老役の城田栄一栴檀野自治振興会長が、広場で歓迎の言葉を述べた。実行委員会委員長の若森勇人増山自治会長の主唱で勇ましい勝ちどきをあげた。

 来場者は、ボランティアグループ・曲輪(くるわ)の会の会員の解説を聞きながら城跡を巡るウオーキングを楽しんだり、飲食コーナーで料理を味わったりした。スマートフォンの画面上で戦国時代の増山城を散歩できる拡張現実(AR)アプリの体験会や、忍者になって手裏剣投げを体験する教室もにぎわった。

 武者行列に足軽役で参加した原野蘭生(らんせい)君(庄東小3年)は「昔のことを知ることができた」と感想を話した。

 祭りは、増山城の魅力をPRし地域を活性化しようと増山自治会や栴檀野自治振興会などでつくる実行委員会が毎年行い、11回目。 (砺波支社・原田修)

■釣りでも合戦

 増山城戦国祭り釣り大会が29日、城跡近くの市上和田緑地キャンプ場のダム湖で行われ、愛好者が釣果を競った。

 一般の部と、小学生以下の少年の部で行い98人が参加した。さおを繰り出し、ウグイやニジマス、ナマズを釣って楽しんだ。体長70センチを超えるコイも釣れ、歓声が上がった。体長や釣った数で競い、入賞者に地元栴檀野地区特産のコシヒカリ「戦国米」を贈った。釣り堀も設け、子供たちがつかみ取りを楽しんだ。

 大会は上和田自治会(前田将仲会長)などでつくる実行委員会が毎年開き9回目。北日本新聞社共催。

 ◇一般▽大物賞(1)藤井夏樹(2)斉藤俊一(3)山下奉文▽大漁賞(1)川田武(2)繰野文孝(3)繰野倫来◇少年の部▽大物賞(1)吉田翔紀(2)島田皐生(3)石野壮真▽大漁賞(1)吉田翔紀(2)石野壮真(3)島田皐生

勝ちどきをあげる関係者
忍者教室で手裏剣投げを見学する子どもたち

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