津波だ!逃げろ 魚津で3290人防災訓練

津波が起こった想定で避難訓練した大町地区の住民=旧大町小学校

 魚津市総合防災訓練が29日、旧大町小学校を主会場に計9地区で開かれ、約3290人が万一の事態に備えた。

 富山湾を震源とする大地震が発生し、津波到達や火災延焼の恐れがあるという想定で行った。海岸沿いの大町地区では津波が早く到達する恐れがあり、住民はいったん山手に避難した後、旧大町小に集まった。

 同校では、市と包括連携協定を結んだ損害保険ジャパン日本興亜富山支店の協力で、毛布を使った即席担架にパンダのぬいぐるみ(重さ約20グラム)を載せて運ぶといった子ども向けの防災ワークショップを初めて実施。小型無人機ドローンも初めて使った。消火器の初期消火や応急処置、炊きだしなどの訓練もあった。

損保ジャパン日本興亜富山支店が行ったワークショップ。毛布の即席担架は、端を丸めた方が持ちやすくなった
消火器の使い方を学ぶ大町地区の住民たち

© 株式会社北日本新聞社