盤上で160人熱戦 富山・ビッグ碁決勝トーナメント

優勝を目指して熱戦を繰り広げる出場者=北日本新聞越中座

■剱岳(富山市)Aクラス制覇

 県囲碁界最大級のイベント、第26回県市町村交流囲碁団体戦「ビッグ碁」の決勝トーナメントが29日、富山市婦中町島本郷の北日本新聞越中座で行われた。予選を勝ち抜いた7クラスの上位4チーム、計28チーム約160人が熱戦を繰り広げた。最高位のAクラス(無差別格)は剱岳(富山市)が優勝した。

 1チーム5人(他に補欠1人)で、3勝した方が勝ち上がる方式。出場者は対局中、腕組みをしながら考え込んだり、碁盤をじっと見つめて形勢を読んだりしながら、真剣な表情で碁石を打った。終了後は笑顔で健闘をたたえ合うなど、幅広い世代が交流を深めた。富山市出身のプロ棋士、大表拓都二段(東京)と射水市出身の長徳徹志初段(名古屋市)、長野県出身の下島陽平八段(同)による指導対局や公開対局もあり、ファンを楽しませた。

 開会式で、下島八段らが激励。参加チームを代表して名水&東布施囲碁教室C(黒部市)の大山遥暉(はるき)君(桜井小4年)、大山寛翔(ひろと)君(同3年)、前林希胤(きいん)君(同3年)、澤田大地君(たかせ小4年)、永田武蔵君(同2年)が「勝っても負けてもみんなで仲良く正々堂々頑張ることを誓います」と元気に選手宣誓した。

 表彰式では駒澤北日本新聞社長が各クラスの優勝チームに賞状を贈った。

 決勝は全8クラスのうち、既に順位が決まったFクラス(8級以下戦)を除く7クラスで戦った。日本棋院県支部連合会、北日本放送、北日本新聞社主催。日本棋院中部総本部協力。

幅広い世代が対局を楽しんだ
自身の対局が終わった参加者は、仲間の熱戦を見守った
開会式で出場者を激励する下島八段
開会式で選手宣誓する「名水&東布施囲碁教室C」のメンバー
指導対局に臨む長徳初段
大表二段の指導対局には子どもたちも集まった

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