「どじょう汁おいしい」 八幡町・くんち料理再現

くんち料理を味わう子どもたち=長崎市、八幡町公民館

 長崎の秋の大祭、長崎くんち(10月7~9日)にちなんだ伝統的な家庭料理を再現する「体験!くんち料理会」が29日、長崎市八幡町の同町公民館であった。地域の子どもからお年寄りまで約100人が「どじょう汁」や「ざくろなます」など7品を味わった。
 料理会は風習を伝承し、地域の絆を強めるイベントとして八幡町青年団が1999年から開き、17回目。同青年団によると、くんち期間中は保存が効き、祝いの意味を込めた料理をあらかじめ各家庭で作り置きし、来客をもてなしていたという。
 この日は、白みそ仕立ての「どじょう汁」や、紅色のザクロの実が入ったなます、小豆ご飯、煮しめ、栗ようかんなどを町自治会の女性らが調理した。
 子どもたちは前日、食材のザクロや、くんちの庭見せの飾りを再現するクリやカキを諫早市内の山へ行き、調達。料理の仕込みも手伝った。
 市立伊良林小6年の谷佳輝君(11)は「普段食べることのないどじょう汁がおいしかった。クリを拾ったり、レンコンを切ったり、準備も楽しかった」と満足そうな顔で話した。

「どじょう汁」など7品のくんち料理

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