1分で完成!瞬時にできる行動食【もち六年】で山ゴハンも山スイーツもぬかりなく 登山中の小休憩や食事で気軽に甘いものを。そんなときにピッタリなのが「もち六年」です。フリーズドライのお餅で、必要なのはお水だけ。手軽に山スイーツを楽しめる上に、栄養価も抜群とハイクのお供にぴったりな食品を紹介します。

快適な山歩きにおいしいご飯!でも何かモノ足りない…

久しぶりの晴れ間の休日、気候も完璧! ずっと狙っていた山で、稜線歩きを堪能して、山ごはんも味わって。

あれ、何か足りない? そんなわけは……。でも確かに、アレが足りない。そうか……私には、
「甘味が足りない! もっちりとした甘いモノ! 今すぐに食べたい!!」
という刹那的な欲求、この秘密兵器で満たしてあげましょう。

必要なのはお水、そして1分間です。

秘密兵器「もち六年」

「もち六年」は瞬時に和スイーツが完成する魔法のような食品
その名の通り、6年間保存できる栄養機能食品で、調理法も「水を注いで30秒待つ」だけ。抹茶粉とあんこ粉が付属しており、好きな量だけかけていただけます。

つまり、「おやつにしよう」と思い立ってから1分後には食べ始められるスイーツ、それこそがもち六年なのです。

……しかしながら、筆者はまだ半信半疑です。

さっそく作ってみたよ

実際に作ってみることにします。必要なものはもち六年・お水の2点。プラスでお皿があると便利ですが、なくてもOKです。

もち六年のパッケージの中には、小分けになった餅2袋、抹茶粉とあんこ粉、お箸が入っています。それぞれ小袋で梱包されているため衛生的。
さらに袋にジップがついているため、食べ終わったあとにひとまとめにできるため非常に便利でした。

餅の入っている袋の中に水を注ぎます。こちらも常温でOK。目盛りまで水を入れていきます。

チャックを閉じて水とお餅を馴染ませます。手で優しく揉むと、固かったお餅がどんどん柔らかくなっていきます。10秒ほど揉んで様子をみます。推奨待ち時間は30秒ほど。

ここまで来てしまえば、もはや完成といっても過言ではありません。好みの粉を振りかけます。味の想像がしやすいのは抹茶の方です。

一方で「あんこ粉」という未知の粉

内心どぎまぎしつつも振りかけました。あんこの…粉……?

じゃーん!1分足らずで「もち六年」のできあがり。
調理に必要なものもお水だけなので、小休憩にもパッといただける優れもの。これはかなり良い雰囲気です。
いやいや、でも1分でお餅って……。速攻で完成したお餅、果たしてお味はいかがなものか、実食。

「え……もち……餅じゃん…!」

結論から言うと
__『疲労困憊のあまりに座り込む異性にこのお餅を差し出すことで、山を登るたびに恋人ができちゃうこと間違いなしのおいしさ(筆者見解)』
__です。箸が進む、ツルツル入る! すさまじい勢いで餅が胃袋に消えていく!

今回は冷たいお水で作りましたが、夏場はこれが大正解。まるで白玉ぜんざいのような清涼感溢れるスイーツに大変身しました。

そして懸念していた「あんこ粉」、これがまた大正解の甘味でした。

抹茶は甘さ控えめで非常に食べやすく、想定内の味わいだったのですが、あんこ粉はまさに刺客でした。とろっとお餅全体に絡みつくあんこの風味、溶けきらず残ったシャリッとした砂糖の味わいも一興です。うん、ナイスコンビ!

ちなみに筆者が気付いた調理時のコツ2点はこちら。これさえ押さえれば成功間違いなしです。

①芯が残らないようにしっかりと揉み込む
水の染み込みが甘いと、一部芯が残ってしまい硬いお餅となってしまいます。全体的にまんべんなく水分が浸透するよう揉み込んであげましょう。

②余剰な水は捨てて
袋に水を多く入れてしまった場合は、粉を入れる前に余った水分を捨てましょう。お餅が水っぽくなるのを防いでくれます。

美味しいだけじゃなく、”栄養機能食品”としての一面も

もち六年はアウトドアの他にも防災備蓄用の乾燥食品として活躍します。十二分に食糧が手に入らない事態を想定し、カルシウム278mg、マグネシウム158.8mg(1袋83g分)を配合した栄養機能食品なのです。(カルシウム・マグネシウムは、抹茶とあんこ粉に含まれています)

一般的な切り餅1つ(50g)に含まれるカルシウム量は2mg程度*と言われています。
*参考:あすけん もちのカロリー計算

つまり行動に必要なカロリーを普段以上に摂れる上に、カルシウムといった栄養素も補給できるのです。

飽くなき欲望、アレンジ研究会

そのままでも絶品のもち六年。そこへさらに手を加えて、山ごはんへの可能性を広げてみました。

①お餅といえば、やっぱりおしるこ

寒い季節に温かく甘いおしるこは大正義に決まっています。そこにモチモチ食感が加われば一発で元気になるに決まっています。ましてや待ち時間もほぼなしで頂けるとあれば、ここでももち六年は重宝しそうです。

まずはこちらのゆであずき缶をお湯でのばして、お水で戻したお餅をお鍋に投入!
すると……

瞬時にもっちりおしるこへ大変身しました。
確かに普通のお餅も、数分茹でれば柔らかくなります。が、一度この実力を見せつけられると、もう元には戻れなくなりそうです。すごいぞ、もち六年!

筆者おすすめ度:★★★★☆

②定番の山ごはんにプラス!簡単ボリュームアップ

定番のラーメンですが、「ちょっと物足りない…。もう少しボリュームが欲しい…」そんなときはありませんか?
お次は山ごはんの代表、カップラーメンへ投入する作戦です。

今回は筆者が大好きな「カレーヌードル」をチョイス。気軽にボリュームアップができちゃいました!

お餅とカレーって相性抜群ですね。
再加熱が不要なのも嬉しいポイントのひとつですね。

筆者おすすめ度:★★★★★

焼いたら溶ける? ちょっぴり注意

ここまで全て大当たりだったもち六年。好奇心と欲望に歯止めが効かなくなってきた筆者は、「表面カリカリの焼き餅も食べた?い」と、水で戻した後のお餅を網の上で焼いてみることにしてみました。

左はそのまま、右はトマト・ピーマン・チーズをのせてピザ風に焼いてみます。ある程度焦げ目が付いたら、左の2つに醤油を垂らして……。

ってあれ? ……あれれれ!?

「溶け、垂れ、焦げはじめている!!!」
そうなんです。もち六年、唯一の弱点は「焼けない」こと

成分表を見てみたところ、

もち種とうもろこし澱粉>もち米粉>ブドウ糖果糖液糖

と、一般的なお餅とはかなり異なるようです。

さらにお餅をそのまま食べてみたところ、ほんのりとした甘味を感じます。そのためおかず系のアレンジはあまり向いていないように感じました。……が、お醤油をかけて食べたところ、自動的にみたらし風へ変化を遂げました。これはイケる口ですよ、皆さん!

おいしいお守りを、ザックに忍ばせて

行動食に食事に、緊急時に。どんな環境でも瞬時に小腹を満たしてくれるもち六年は、お守り代わりにしたいフリーズドライ食品でした。ザックにもちもち食感を忍ばせておけば、いつも以上に元気が湧いてきそうです!

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