日本癌学会とDebiopharm社 2019年JCA-Mauvernay Awardの受賞者を発表

日本癌学会とDebiopharm社 2019年JCA-Mauvernay Awardの受賞者を発表

第15回目を迎えるJCA-Mauvernay Awardは、今回、片山量平博士および谷内田真一博士に授与されました。

AsiaNet 80808

スイス、ローザンヌ– 2019年9月30日–スイスの世界的なバイオ医薬品企業であるDebiopharm社(www.debiopharm.com)は、9月28日に公益財団法人がん研究会の片山量平博士の研究、「Identification of the resistance mechanisms to molecular targeted therapies and immune checkpoint inhibitor in lung cancer(肺癌における分子標的治療法および免疫チェックポイント阻害剤に対する耐性メカニズムの同定)」と、大阪大学の谷内田真一博士の研究、「Cancer clonal evolution and involvement of the microbiota in cancer development(癌のクローン進化および癌の発生における微生物叢の関与)」にJCA-Mauvernay Awardを授与いたしました。

片山博士と谷内田博士は、「英知を結集してがん克服に」をテーマに京都で開催される第78回日本癌学会(JCA)の学術総会でそれぞれ本賞を授賞されました。JCAの会長である中釜斉博士とDebiopharm社取締役会会長および代表であるティエリー・モーヴェルネが、両博士にトロフィーを贈呈いたしました。

片山博士は、これまでALK再構成肺癌における分子標的薬に対する耐性化機構を明らかにする研究に携わってこられました。また、ALKに加えて、ROS1再構成肺がん、EGFR変異肺がん、およびNTRK再構成がんにおける耐性化機構も同定され、それらに対する治療戦略を確立されました。さらに、片山博士は最近、免疫チェックポイント阻害剤に対する新しい耐性化機構を同定されています。

谷内田博士は、ヒトがん細胞の不均一性とクローン進化に焦点を当てた研究に携さわってこられました。博士は、転移巣を特徴づけるクローンは、すでに原発巣に存在しており、原発巣に元々存在する転移能をもたない親のクローンから分化したものであることを発見されました。さらに、博士は、マイクロバイオームベースの精密医療に基づいた癌の先制治療法を開発する目的で、大腸癌を促すマイクロバイオームを解析されました。

「JCA-Mauvernay Awardは長い年月を経て、日本で最も権威のある賞の1つになりました。すべての受賞者は、患者さんのために科学を前進させるという同じビジョンと夢を共有しています。片山博士と谷内田博士の業績に心からお祝いの言葉を贈りたいと思います。本当に大切なのは今日ではなく、長期的なビジョンです。そして、今後15年間で治療から完治へと移行するがん治療の大きな進歩につながるという希望です。」
-ティエリー・モーヴェルネ、Debiopharm社の取締役会会長および代表。

JCA-Mauvernay Awardについて
日本癌学会(JCA)とDebiopharm Groupは2005年より、「JCA-Mauvernay Award」を共同で授与しています。この賞は、日本とスイスの間の科学的協力関係、および研究者の原動力となる知的好奇心に焦点をあてています。そして、基礎研究と臨床応用の両方の観点から、腫瘍学の分野における日本の研究者による卓越した業績を高く評価することを目的としています。賞金総額は25,000スイスフランです。

Debiopharm社のがん患者への取り組み
Debiopharm社は、癌領域での未だ満たされていない医療ニーズに対する革新的な治療薬の開発に取り組んでいます。革新的な製品を現実の患者さんの手に間違いなく届けるために、有望な薬剤候補を見つけてイン・ライセンスし、安全性と薬理効果を臨床で証明した後、商業化のために大規模な製薬企業とパートーナーシップを結び、その製品を世界各地の多くの患者さんの手にお届けしています。

詳細は、www.debiopharm.comをご覧ください。

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Debiopharm社へのお問い合わせ
ドーン・ホートン
コミュニケーション責任者
dawn.haughton@debiopharm.com
電話: +41 (0)21 321 01 11

(日本語リリース:クライアント提供)