CS相手は“天敵”のトラ ベイ、浜口、筒香合流で下剋上阻止へ

CSファーストステージに向けて調整するベイスターズナイン=9月30日、横浜

 ベイスターズがクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで戦う相手が阪神に決まった。球団初の本拠地開催の舞台に、今季8勝16敗1分と分が悪い“天敵”が、シーズン最終盤の6連勝でまさか大逆転で滑り込んできた。ただラミレス監督は「CSなので(阪神相手でも)全く関係ない」と意に介さず、決戦に向けて集中している。

 ベイスターズナインは30日、横浜スタジアムでCS第1戦に向けた準備をスタートさせた。

 相手が今季ハマスタで4勝8敗と負け越した難敵に決まったが、ラミレス監督は大雨が降り、泥まみれの甲子園でファーストステージを制した2年前を回想した。「あのときも阪神と分が悪かったけど甲子園で勝った。その実績はある」。そのいきおいで3位からの「下克上」で日本シリーズに進出したのだった。

 今回は広島か、阪神か。事前にデータなどに基づき、先発陣など2つのパターンを想定してきたという。

 不足している先発陣にあって浜口の復活は鍵を握るはずだ。股関節の違和感で離脱していたが、9月27日の2軍戦で約1カ月ぶり実戦登板を果たし2回無失点。「自分のやれることを全力で準備してベストパフォーマンスを出したい」と表情は明るい。

 チームは10月1、2日に1.2軍の紅白戦と社会人チームとの練習試合を行って実戦感覚を養う。浜口は1日の紅白戦では2軍で出場して3回を投げる予定。指揮官は「試合で投げて体に問題がなく、間に合うのに越したことはない」と大きな期待を寄せる。

 また、右手小指の打撲で登録抹消されている筒香も、2日までには実戦復帰する見通しだ。2軍では打撃練習で柵越えを連発し、リハビリも兼ねて若手野手相手に打撃投手も務めた。「状態は問題ない」と、頼もしい言葉が完全復活を予言している。

© 株式会社神奈川新聞社