富士通ゼネラル、タイに新工場稼働 IoTで生産性向上

タイで10月2日に稼働開始する富士通ゼネラルの新工場

 富士通ゼネラル(川崎市高津区)は30日、タイの工業団地で整備を進めていた新工場が10月2日から稼働すると発表した。あらゆる機器を通信でつなぐ「モノのインターネット(IoT)」を活用した生産性向上を進めるなどし、タイでの空調機の生産能力を2022年度に年間340万台(18年度比約1.9倍)に引き上げる。

 新工場は、タイ中部チョンブリ県のレムチャバン地域にある生産子会社「フジツウゼネラル・タイ」の第1工場と同じ工業団地内に第2工場として建設した。

 第2工場は平屋建てで、床面積は2万4200平方メートル。室外機と室内機の双方を生産していた第1工場から、室内機の生産を順次引き受ける。IoTで組み立てラインを監視したり部品の在庫状況などを即座に把握したりするシステムを導入し、生産効率の向上を目指す。

 18~21年度の投資総額は両工場で累計約80億円を計画している。

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