今季は5月史上3人目となる通算2000打点を記録
メジャー史上最高の打者の1人で、“ザ・マシーン”の愛称で知らえるエンゼルスのアルバート・プホルス内野手。今季は5月に史上3人目となる通算2000打点を記録したスラッガーがこの度、Full-Countの単独インタビューに応じた。
今年は39歳にしてコンスタントに活躍したチームの主砲、そして将来の殿堂入りが確実視されるプホルスが2019年のシーズンを振り返った。
――2019年のシーズンを振り返って?
「この一年を通して健康でいることが達成できたかな。プレーオフに出られないことは残念ではあるけどね。やっぱり目標はプレーオフに残ろうことだからね。でも全体的に見て僕ができる限りのことはやったつもりだよ」
――6月セントルイスでの3連戦で古巣カージナルスファンに元気な姿を見せました。
「セントルイスに帰ってプレーできるのは特別な気分だったよ。街全体が応援してサポートしてくれていたからね。21歳の頃から11年いたわけで、記録も残せたしね。僕自身だけでなく、家族やチームにとってもスペシャルな時間を共感できた思うよ。だからこれから野球人生を振り返った時にも特別な時間であったことも間違いない」
――特に第2戦でのホームランには球場全体が大興奮していた。
「あのホームランは特別だったよ。見に来てくれていたファンの方にもね。さらにカージナルスも勝ったから。僕たちは皆がそれぞれ特技や特別な能力を与えられているわけで、僕がそれを発揮できるのは野球場なわけだからね。ここからの目標はこのチームで勝てるように貢献することだね」
――今年は新人王を同じ年に獲得し将来ともに殿堂入りと言われるイチロー氏が引退。
「イチローがここで残した結果を見る限り、きっと将来殿堂に入ることになるだろう。素晴らしいよ。僕たちはともに新人王、そしてMVPも受賞しているわけだし。それだけでなく彼というプレーヤーは野球にものすごいインパクトを与えてくれたのも間違いないよ。たくさんの日本人選手の架け橋になったことも間違いない。イチローが(米国に)来て成功したことで日本の選手をこっちに呼ぶことになっているからね」
トラウトは「年を重ねるごとにもっといい選手に」大谷は「健康だったら30本、100打点は簡単に達成」
――「今年がベストの1年」と自ら語るトラウトも新人の時から見てきたが?
「トラウトも特別な存在だよね。ありがたみを忘れないし、なんでも当たり前だって思っていないしね。もっといい選手になれるように努力しているしね。怪我してしまったのは残念だけれど。でも彼ほどの実力者がさらに良くなるために努力しているのを見られるのは嬉しいよ。チームが勝てるように貢献したいと思っていて、それはなかなか若い選手に教えるのは難しいからね。彼自身、責任を持ってクラブを良くしようとしてくれているしね。今季は彼にとっても特別だったのではないかな。年を重ねるごとにもっといい選手になる」
――打者1本で2年目を終えた大谷をどう見ましたか?
「彼はグレート!!! 2年目も結果を残せたしね。たくさんのプレッシャーを背負った中であれだけのプレーができるから。こっちで成功できるのはすごいよ。ショウヘイが健康だったら30本、100打点は簡単に達成しいてるし、投げても20勝ぐらいできたのではないかな。そういう選手はなかなかいないよ。100年に一人かどうかという中でチームメートとしてプレーできるのは光栄に思う」
――来シーズン、2020年に向けてのオフはどのように?
「あまり先は考えないようにしているよ。今シーズンが終わったらちょっと休んでゆっくりしたいと思っている。ファウンデーションのこともいろいろやらないといけないけど、楽しもうかなって思っているよ。それからどこを改善するか見ていこうと思っている。ゲームを見るのをちょっと控えようと思うし、子供や家族との時間を大切にしたい。それでまた健康第一だね。そうしたらすぐ2020年のシーズンが始まるからね」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)