ローマ法王受け入れ準備確認 長崎、連絡会議が初会合

ローマ法王受け入れに向け情報交換した連絡会議の初会合=県庁

 11月24日に来県するローマ法王の受け入れに備え、県は30日、カトリック長崎大司教区、長崎市、県警と構成する連絡会議の初会合を県庁で開いた。受け入れ準備状況の情報を交換し、法王の訪問先でドローンなど小型無人機の飛行を禁止する方針などを確認した。
 各機関から15人が出席。岩田正嗣県文化観光国際部次長は「各組織が総力を挙げて準備に取り組み、万全の態勢で迎えられるようお願いしたい」と呼び掛けた。
 会議は冒頭を除き非公開。県によると、受け入れの課題として、法王の警護、同行者一行の移動支援、行事に対するサポート、海外メディアを含む報道対応などが挙がった。長崎市の県営ビッグNスタジアムを会場に予定している4万人規模のミサについて、参列者が乗ったバスの誘導や駐車場確保、渋滞対策が必要と報告された。
 このほか、長崎空港から長崎市内への移動や訪問先での案内について県、市、長崎大司教区の役割分担を確認。今後は空港やミサ会場など5つの分科会を設け、受け入れ態勢を検討する。

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