日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が9月30日、神奈川県庁に黒岩祐治知事を訪ね、2020年東京五輪の成功に向けた連携強化を確認した。6月の会長就任に伴うあいさつで、「国民が希望と誇りを感じられる大会にしていくため、できる限りの準備をしていく」と抱負を語った。
山下氏は神奈川が「地元」で、1984年ロサンゼルス五輪の柔道金メダリスト。国民栄誉賞を受賞し、県体育協会会長を歴任、東海大副学長も務めている。
知事は、野球・ソフトボールやセーリングなど4競技を開催する神奈川の準備は「万全」とし、「ラグビーワールドカップ(W杯)で盛り上がっている流れを来年につなげ大成功させたい」と強調。
山下氏は「世界中に日本の文化を知ってもらうチャンス。スポーツへの関心を広げ、神奈川での競技開催がレガシーになるよう努めていきたい」とし、県体育協会会長時に培った精神を大会運営に生かしていく考えを示した。