【Yokosuka海道ウォーク】第三海堡構造物 震災で沈んだ人工島

横須賀市夏島都市緑地に保存されている第三海堡の構造物

 明治から大正にかけ、首都防衛のため、砲台が設置された「海堡(ほう)」と呼ばれる人工島が東京湾口に建設された。第三海堡は当時の技術を集約し、約30年の難工事の末、1921(大正10)年に完成。だが2年後の関東大震災で崩壊、多くが海中に沈んだ。

 その後、暗礁化したため、2000年から撤去工事が行われた。引き揚げられた構造部のうち探照灯、観測所、砲台砲側庫が神奈川県横須賀市夏島都市緑地(同市夏島町)に保存されている。ウォーク当日に見学できる。

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 10月5日、「Yokosuka海道ウォーク~日本遺産・横須賀 軍港の歴史と面影をたどる」(実行委員会主催)が開かれる。参加は事前申込制で、詳細は公式ホームページ(http://yokosuka-walk.com)で。問い合わせは、応募事務局電話045(633)1960。

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