北陸、3四半期連続悪化 日銀金沢支店9月短観 海外経済減速響く

 日銀金沢支店が1日発表した富山など北陸3県の9月短観は、米中貿易摩擦などを背景とする海外経済減速の影響を受け、全産業の業況判断指数(DI)が前回6月のプラス5から3ポイント低下しプラス2となった。悪化は3四半期連続。先行きはマイナス3だった。

 製造業は鉄鋼や金属製品などがダウンしプラス1から0に、非製造業は物品賃貸や運輸・郵便など幅広い業種で下降し、プラス9からプラス3に悪化した。

 先行きは製造業が0、非製造業は消費税率引き上げ後の反動減に対する懸念もあり、マイナス5となった。

 武田吉孝支店長は、企業マインドが慎重になっているものの、全産業のDIがプラスを維持され、本年度の売上・収益、設備投資計画も依然高い水準にあると説明した。

 県別では富山の全産業はプラス8からプラス3、製造業はプラス3からプラス6、非製造業はプラス13からプラス2となった。

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