〔突風〕滋賀県近江八幡市・竜王町でダウンバーストまたはガストフロント(JEF0)、屋根瓦のめくれなどの被害(10/1発生)

1日18:30頃、滋賀県近江八幡市馬淵町から竜王町山面(やまづら)にかけて突風が発生し、パイプハウスの鋼管の変形や住家の屋根瓦のめくれなどの被害が確認されました。
2日、彦根地方気象台が現地調査を行い、被害や痕跡が面的に分布していたことなどから、この突風をダウンバーストまたはガストフロントの可能性が高いと判断しました。この突風の強さは風速約35m/sと推定され、日本版改良藤田スケールではJEF0に該当します。
なお、この突風の発生に先立ち、近江八幡市と竜王町のある滋賀県南部には1日17:15から竜巻注意情報が連続して発表されていたほか、この突風の発生を受けて、同日18:50には目撃情報に基づく竜巻注意情報が発表されています。

◆突風に関する用語解説
・ダウンバースト:積雲や積乱雲の底から急激に吹き降ろす突風のことを示す。
・ガストフロント:発達した積乱雲から吹き降ろす下降気流の先端と周囲の空気との境界で、この境界線沿いで突風が発生しやすい。
・日本版改良藤田スケール:竜巻やダウンバーストなどの突風の強さを、建物などの被害状況から簡便に推定する風速の尺度。従来の藤田スケールに代わり、日本の建築物等の被害状況から推定する「日本版改良藤田スケール」が2016年4月から導入され、JEF0からJEF5までの6段階で表される。JEF0は風速25~38m/s(3秒平均)で、飛散物による窓ガラスの損壊、物置や自動販売機の移動・横転、園芸施設のビニルなどの剥離、樹木の枝折れといった被害がみられる。

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