エビ釣り堀で釣り糸を垂れている男性客の真横にはお立ち台のごとく釣り堀の縁に立ちセクシーなダンスを踊る女性ら。こんな理解不能な光景の動画がSNSで拡散して炎上しました。
炎上の舞台となったのは、タイ・バンコクの空の玄関スワンナプーム空港近くにあるエビ釣り堀レストラン。釣り堀の縁に立った露出の多い恰好の女性セクシーダンサーらがダンスミュージックに合わせて腰をくねらせて踊る動画が9月27日に現地のSNSで拡散しました。
その動画がこちら。
動画には静かに釣り糸を垂れているおじさんの真横で女性がセクシーなダンスを踊り、その様子を動画撮影しようと群がる若い男性らの姿が映っています。
さらにはチップを渡した男性の顔をダンサーが自分の腹部に押し付けるサービスまでしています。それがあと少しで下腹部というギリギリのポイント。もう一度言いますがここは風俗店ではなくエビ釣り堀レストランです。
すぐさまSNS上では不適切だとの批判で炎上。翌日にはこのエビ釣り堀の男性経営者(28)がセクシーダンサーは客へのエンターテイメント提供のために雇っただけで、店のプロモーション目的であり他の意図はないと釈明しました。
タイの警察はこの手の事件では対応が迅速です。店を立ち入り調査したうえで経営者を出頭させ事情聴取を行いました。同店は通常のエビ釣り堀として営業届を出した後、スピーカー等の音響機器を設置して客寄せのためにセクシーダンサーに躍らせていたことが判明しました。未許可でアルコール販売を行っていた違法性も明らかになりました。
警察はさらに動画に映っていた女性ダンサー3人も出頭させ、公衆の面前での破廉恥行為の罪で1人あたり1,000バーツ(約3,500円)の罰金を科しました。
経営者は不敵にもエビ釣り堀の営業を通常どおり続けています。ただセクシーダンサーについては「法律が受け入れるまで一時休止」とよく分からない説明をして立たせていません。それでも新たなプロモーションをすると意気込んでいますが、警察は店も立件する手続きを進めているのでそう簡単には済みそうにありません。
同店は6月にオープンしたばかり。当初からセクシーダンサーが踊っていたようです。警察から営業停止処分を食らい、開業時の借金を返せずにエビ反りのごとくのけ反る経営者の姿が目に浮かびます。(取材・文◎赤熊賢)