メルセデス・ベンツが日本で展開するSUVは全部で8車種。そのなかでも最多の販売台数を記録したGLC/GLCクーペが、2019年10月3日、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や最新の安全運転支援システムを搭載してモデルチェンジした。
ラインアップは、GLCが2リッターディーゼルターボエンジンを搭載する220d 4MATIC(690万円)と2リッターガソリンターボエンジンを搭載する300 4MATIC(775万円)、GLCクーペは220d 4MATIC クーペ(721万円)と300 4MATICクーペ(807万円)となる。
またAMGモデルのラインアップは、GLCが3リッターV6ツインターボを搭載する43 4MATIC(948万円)、4リッターV8ツインターボを搭載する63 4MATIC+(1313万円)、63 S 4MATIC+(1487万円)、GLCクーペは、43 4MATICクーペ(980万円)、63 4MATIC+クーペ(1344万円)、63 S 4MATIC+クーペ(1519万円)となる。
パワフルになった外装と上質さが増した内装
外装(エクステリア)デザイン
近年のメルセデス・ベンツのデザイン思想であるSensual Purity(官能的純粋)を具現化し、現代的なラグジュアリーを表現したエクステリアに仕上げられたGLC/GLCクーペ。フロントは、2本のパワードームを備えるボンネットや大型の台形グリル、クローム仕上げのアンダーガード、リアもバンパーとエグソーストエンドのデザインを一新。フロントランプやテールレンズも一新され、ひと目でメルセデス・ベンツであることを認識できるなど、スポーティさとパワフルさをより強調するデザインとなった。
内装(インテリア)デザイン
スポーティかつ上質なデザインコンセプトを継承しつつ、高精細10.25インチのワイドディスプレイを装備。Sクラスと同じデザインのステアリングには、ナビゲーションなどを操作できる「タッチコントロールボタン」や、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」スイッチを備えており、操作性は格段に向上している。
対話型インターフェイス「MBUX」を搭載
自然対話式音声認識機能を備えたインターフェイスMBUXを搭載。Hi,Mercedesで始まる会話により、目的地入力や電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報などに加えて、車内の温度や照明の調節など、多くの機能を操作することができる。
通信により安全安心を標準装備で提供
新型GLC/GLCクーペは、先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」を搭載。24時間緊急通報サービスを最長10年間無償提供する「安全安心サービス」や、「Send2Car」などを3年間無償提供する「快適サービス」を受けることができる。
「安心安全サービス」
・24時間緊急通報サービス:事故検知時(エアバッグ、シートベルトテンショナー 展開時)または車内にあるSOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡。
・24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、meボタンを押すとツーリングサポートセンターにつながる。
「快適サービス」
・リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、 アンロックができる。
・リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離、燃料計、平均燃費等の 状態をアプリ等で確認できる。
・駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示する。
・Send2Car: スマートフォンから、ナビゲーションの目的地を遠隔設定できる。
・ナビゲーションサービス:ナビゲーションの地図上に天気やガソリン価格情報を表示できる。
・USBオンデマンド地図更新:Mercedes meから地図をUSBにダウンロードし、お客様ご自身で車にインストールできる。
最新世代の安全運転支援システムを装備
CクラスやSクラスと同等の、最新世代の運転支援システムをすべてのモデルに標準装備。さらに、対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくるクルマと衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキを作動させる「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車感知機能付き)」が追加されている。
エンジンはディーゼルとガソリンの2種類
クリーンディーゼルターボ
220d 4MATICには、現行Eクラスにも搭載されている2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン(最高出力194PS、最大トルク400N・m)を搭載。シリンダーブロックとピストンに熱膨張率の異なる素材を採用し、メルセデス・ベンツが開発した表面コーティング技術であるNANOSLIDEを導入するなどの改良を加えたことで、従来よりも高出力化しつつ振動や騒音は低減されている。
環境対策としては、排気ガスの浄化経路の短縮やsDPFなどを採用するなど、欧州で導入されているRDE(実路走行試験)規制に適合したクリーンなディーゼルエンジンとなっている。
ガソリンターボ
300 4MATICには、2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用。従来モデルGLC 250 4MATICスポーツと比較して47PS/20N・m出力が向上、最高出力258PS、最大トルク370N・mを発揮する。
トランスミッション
全モデルで9速オートマチックトランスミッションを採用。ワイドな変速比により、エンジン回転数を低減させることが可能で、優れたエネルギー効率と快適性を実現。また前後31:69の固定トルク配分となる4MATICを採用している。
AMGモデルもアップデート
AMG 43 4MATIC
大型化されたタービンと制御の改良により、従来モデルよりも23PS向上した3リッターV6ツインターボエンジン(390PS/520N・m)を搭載。前後31:69というリヤ寄りのトルク配分となるAMG 4MATICにより、スポーツ走行時の強力なトラクションと安定感のあるハンドリングを実現する。
AMG 63 4MATIC+/AMG 63 S 4MATIC+
前後50:50から0:100までの範囲で可変トルク配分を行うAMG 4MATIC+を搭載。電子制御AMGリミテッドスリップデフと組み合わせることで、スポーティな走りを強力にサポートする。グレードは、4リッターV8ツインターボエンジンを搭載するAMG 63 4MATIC+(476PS/650N・m)、より高出力版のAMG 63 S 4MATIC+(510PS/700N・m)の2グレードとなる。