日本人は見た目を気にし過ぎ!? 日本に帰国して感じる 「逆カルチャーショック」体験を告白

長期間日本を離れ海外で生活をすると、生まれ育った日本に帰ってきたときに逆カルチャーショックを受けることがあります。日本に暮らしていたときには感じなかった「日本人の見た目」について、3年ぶりに帰国した筆者が感じた体験談を、赤裸々にご紹介します。

落ち着いた色合いが多い服の色

日本人の服装は総じて落ち着いた色が多い印象を受けます。海外ではカラフルデザインのシャツや蛍光色の洋服などを着ている人を目にすることも多いですが、日本ではほとんど見かけません。色のバリエーションはあれど、全体的に暗めのトーンが多いと感じます。海外では普通に着ることができた洋服も、日本では派手すぎる気がして着れないということはよくあります。

流行の○○○、NG○○○に敏感

シーズンごとにファッションの流行り廃りがあるのはどこも同じですが、日本はその流行に影響を受ける人が多い印象を受けます。今年流行っているスタイルの服をみんなが着ていて、それで「今年はこんなスタイルが流行っているんだな」と気づくこともしばしば。

またネットやテレビ、雑誌などでNGファッション特集などを見かけるのも日本らしいなと思います。着たい服を着ればいいのに!流行がそんなに大事?と誰に対して遣っているのかわからない気苦労が多いと感じます。

年相応の服装って?

海外では夏の暑い日なら老若男女問わず短パンやショートパンツを履きます。タンクトップを着る事もあります。自分で着たいと思った服を着る、ただそれだけのことでも日本では常に他人の目が気になる様な気がします。特に女性に対してその目が厳しいと感じることが多く、「あの人は年相応の服を着ていない」という事で非難の対象になると、そもそも年相応の服って何⁉︎と不思議に感じます。

スッピンは恥ずかしいこと?

女性は出かけるときはナチュラルにでもメイクをすることが暗黙のマナーとなっていないでしょうか。もちろん肌を綺麗に見せる、メイクをして自信を持つということは悪いことではありませんが、職場などでもすっぴんを見せるのは失礼だからという意識が働いて、マナーとしてのお化粧をする女性も多いと感じます。

またすっぴんで出歩くのは恥ずかしいことなのでマスクをして顔を隠すなど、すっぴんへの嫌悪感が強いのも日本ならではだと思います。

痩せているのに「痩せたい」日本人

女性の永遠の悩みとも言える「痩せたい」願望。しかし日本では全く太っていない人が痩せたいと願い食事を制限したり、コンビニでも買えるサプリが売っていたりと、痩せることに対してとても敏感だと思います。海外から帰ってきた筆者からすると、日本人は総じて太っていると感じません。健康的な見た目の方が良いのに、いつまでも痩せたいと願う日本人が不思議に見えます。

見た目や体型の話が会話に出てくる

友達や家族と久しぶりに会ったとき「太った?」「痩せた?」という質問が来るのも日本らしいなという気持ちになります。体型はその人個人の問題であり、見た目についての話題が相手から振られて来るということは外国ではほとんどありません。また飲みの席でたとえお酒が入っていたとしても、あの人は顔がイマイチだから、目が小さいからなど、その人の見た目を揶揄するような会話が出てくる事は海外ではありませんでした。

日本は移民の国ではないので、皆が同じであることが普通であり、少しでもそれに反すると悪目立ちしてしまう、あるいは悪目立ちしているのではないかと感じてしまう局面が多いと思います。久々の帰国で日本には見えない気苦労が多いと感じた、逆カルチャーショックでした。

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