八村・馬場NBAキャンプ参加

右:キャンプ第2日、練習で汗を流すウィザーズの八村塁=ワシントン(共同) 左:マーベリックスのキャンプ2日目、練習中に笑顔を見せる馬場雄大=ダラス(共同)

■八村 守備の技術を習得

 【ワシントン共同】米プロバスケットボールNBAで、ウィザーズのドラフト1巡目新人、八村塁(富山市出身)は2日、本拠地ワシントンのチーム施設でキャンプ2日目に参加し、報道陣に公開された全体練習の終盤で守備の技術習得に時間を割いた。ブルックス監督から1対1の守り方の指導を受け、4対4の実戦形式の練習では積極的に相手へプレッシャーをかけていた。

 この日は初日と異なり主力のビールらとは別のチームとなったが、監督は「お互いのことを知ることはチーム全員にとってプラスになる。今後もメンバーは動かしていく」と選手間の連係を深める意図を説明した。

 グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太も実戦形式の練習をこなした。

■馬場 五輪に経験生かす

 【ダラス共同】米プロバスケットボールNBA、マーベリックスのキャンプに参加している馬場雄大(富山市出身)が未知の世界で奮闘している。2日、米テキサス州ダラスのチーム施設で2日目の練習を終え「今までにできていなかった経験をしている。すごく楽しい」と目を輝かせた。

 Bリーグ出身選手で初めてNBA球団と契約を結んだ。オープン戦出場を当面の目標に置き、専属通訳もいない中で「英語の説明も入るし、一瞬たりとも油断できない状態が続いている」と語る。1対1の練習では「なかなか守れないし攻められない。スキルの差は感じている」と最高峰の戦いの厳しさを口にした。

 一方で、手応えもある。「ディフェンスは誰に付いてもハードにやれているし、相手も嫌がっている。オフェンスでもうまくパスをさばけている」と持ち味も出てきた。

 NBAのコートに立つ夢は明確な目標に変わった。「(今夏の)サマーリーグでやれたという感覚があった。来年と言わず今年から挑戦して、五輪に経験を生かすと考え直した」。日本代表として活躍する姿を思い描き、高いレベルでもまれる中で成長を期す。

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