ウイリアムズF1チームのスポンサーで、ロバート・クビサをサポートするPKNオーレンは、2019年第16戦F1ロシアGPでチームがパーツ不足のためにクビサをリタイアさせた件について、詳しい説明を求めている。
ロシア決勝半ばにジョージ・ラッセルがトラブルのためにクラッシュしリタイア。その翌周、ウイリアムズはチームメイトのクビサに、ピットに戻ってリタイアするよう指示を出した。チームは後に、今後のフライアウェイ戦に向けてパーツを温存するためクビサをリタイアさせたと説明した。
PKNオーレンのスポークスパーソン、ジョアンナ・ザクルゼウスカは、ウイリアムズの行動は契約違反に当たる可能性があると示唆した。
「ロバート・クビサがロシアGP決勝でリタイアした件について、私たちはロキット・ウイリアムズ・レーシングに対し、明確化を行うよう正式に要求しました」とザクルゼウスカはSNSを通して表明した。
「その説明に基づき、契約上義務の実行についての措置を講じます」
ウイリアムズはラッセルのトラブルと、クビサをリタイアさせた理由について改めて説明した。
「ジョージのマシンのホイールナット・リテーナーに問題があることが分かった」とウイリアムズのシニアレースエンジニア、デイブ・ロブソンが語ったとCrash.netが伝えた。
「それにより右フロントのホイールが完璧な位置になく、ブレーキング時にロックアップを引き起こした」
「この設計は非常に成熟し、実証済みのものである。残りのパーツを徹底的に検査する。問題の再発は起こらないものと考えている」
「残念ながら、我々はロバートのマシンをリタイアさせなければならなかった。シンガポールとロシアでのアクシデントによるダメージを考慮し、今後のグランプリに向けてリスクから自分たちを守るためだった」
「日本とそれ以降のレースに向け、レースの質を向上させるため、我々チームは全力で作業にあたっている」
ラッセルは、シンガポールでロマン・グロージャンとの接触でクラッシュし、リタイアした。
クビサは2019年末でウイリアムズを離れることがすでに決まっている。