1年に2度開花する「十月桜」が、秦野市寺山の手打ちそば店「石庄庵(いししょうあん)」で見頃を迎えた。秋空の下で咲く淡い紅色の花が、来店客を喜ばせている。
8月の猛暑で、例年より1週間ほど早い9月末から咲き始めた。見頃は来年2月ごろまで。来春にも再び花を咲かせるという。
店主の石井貞男さん(65)が店周辺を桜の名所にしようと、10年ほど前から桜を植栽。十月桜6本のほか、ソメイヨシノや早咲きの「春めき桜」など約90本が植えられている。
石井さんは「秋の深まった里山を背景に、今の季節には珍しい桜の花を見て、心を和ませてほしい。訪れる人の癒やしの場になってくれれば」と願っている。
問い合わせは、同店電話0463(82)1222。