サッカーファン目線で見る「ラグビーW杯、最もかっこいいジャージ5選」

日本代表の躍進に大きな盛り上がりを見せるラグビーワールドカップ。サッカーでおなじみの国々も出場し、頂点をかけて激しく争っている。

ここでは出場国の中から、サッカーファンの目線でデザインが優れた5チームのジャージ(ユニフォーム)を選んでみた。サッカー代表チームとの共通点や相違点を探すのも、なかなか面白い。

Rugby France 2019 Le Coq Sportif World Cup Jersey

ラグビーフランス代表/2019W杯モデル/Le Coq Sportif/ホームジャージ

カタカナで“フランス”と書かれたイメージビジュアルを見ても分かる通り、かなり日本を意識。このジャージは日本の鎧にインスパイアされたデザインだという。ちょっと分かりにくいが。

ジャージはやや明るめの青。この色はadidas時代のサッカーフランス代表のキットカラーを思い出させる。雄鶏のエンブレムもサッカー代表と共通するが、これはNEWデザイン(1905年当時の復刻)とのこと。

Rugby Scotland 2019 Macron World Cup Jersey

ラグビースコットランド代表/2019W杯モデル/Macron/ホームジャージ

13日の予選プール(グループステージ)最終戦で日本と対戦するスコットランド。ホームジャージのネイビーは、サッカー代表と共通する。肩や袖にあしらったタータン(チェック柄)が、代表チームらしいデザインで素晴らしい。

スコットランドのアバディーン市と友好関係がある長崎県長崎市には、タータンを独自にアレンジした「長崎タータン」なる物が存在する。今回のジャージには、そのタータンが使われているという。

Rugby Italy 2019 Macron World Cup Jersey

ラグビーイタリア代表/2019W杯モデル/Macron/ホームジャージ

イタリアのホームジャージはサッカーイタリア代表と同じく、ナショナルカラーの青。これは、かつて存在したサルデーニャ王国の旗の色で、青は地中海やアドリア海を表す。

エンブレムのデザインはひとつ前のサッカー代表のそれに近いトリコロールの盾型。全体的にサッカー代表と雰囲気が似ているため、サッカーファンとしては親近感が沸く。シャツ背面の裾には、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」をエンボスでプリント。

Rugby Australia 2019 Asics World Cup Jersey

ラグビーオーストラリア代表/2019W杯モデル/Asics/アウェイジャージ

サッカーオーストラリア代表と同様に、濃い緑をベースカラーとするアウェイジャージ。腹部のドットは模様ではなくグリッププリントといって、ボールを抱えた際に落ちにくくするための「滑り止め」。これはサッカーユニフォームには見られない仕様だ。

かなり独特で印象的なグラフィックだが、これはオーストラリア先住民アポリジニの伝統的なアボリジナル・アート。そこにチームの愛称でもあるワラビーを描いている。滅多に出番がないというアウェイジャージだが、今大会では5日のウルグアイ戦で着用する予定。

Rugby New Zealand 2019 adidas World Cup Jersey

ラグビーニュージーランド代表/2019W杯モデル/adidas/ホームジャージ

ラグビーをよく知らないサッカーファンでも、世界最強軍団と称されるオールブラックスの名はご存知だろう。シダの葉をモチーフにしたエンブレムは、サッカーニュージーランド代表にも共通する(正しくはサッカーがラグビーに合わせて変更した)。

このキットをデザインしたのは、日本が世界に誇るファッションデザイナーの山本耀司氏。デザインはマオリ(ニュージーランドの先住民)と日本、それぞれの文化へのオマージュだという。山本氏といえば、レアル・マドリーが2014-15シーズンで使用したサードキットのデザイナー。龍を描いた黒いユニフォームは世界中で大絶賛された。

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