伝統胸に刻み励む 魚津高創立120周年

校歌を斉唱する生徒や来場者

 魚津高校(魚津市吉島)の創立120周年記念式典が4日、同校であり、生徒や同窓生、学校関係者ら約800人が伝統を誇りに、新時代に向けて一層の発展へ決意を新たにした。

 小泉量裕(かずひろ)校長が「良き伝統が受け継がれている。地域や社会の発展に貢献できるグローカル人材となって世に羽ばたいてほしい」と式辞を述べ、石井隆一知事、亀山彰県議、伍嶋二美男県教育長、村椿晃市長が祝辞を贈った。大橋聡司創立120周年記念事業実行委員会長があいさつし、前期生徒会長の入井あすなさん(2年)が「輝かしい伝統を胸に刻み、精いっぱい励んでいく」と述べた。

 記念事業として、米国や国内での研修費用を補助する「紅(くれない)奨学基金」を設立し、国登録有形文化財の講堂に空調設備を整備する。空調設備は本年度中に完成する。

 名誉市民の中尾哲雄魚津高校同窓会名誉会長が「母校は心の根っこ」と題して記念講演した。同日夜にはホテルグランミラージュで記念祝賀会が開かれた。

 1899年に県第三中学校として開校。1948年に魚津実業学校と合併して魚津高校となり、魚津女子高校と統合した。2万9千人余りが卒業した。

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