ホークスは6回中4回、楽天は2回中2回で勝ち上がり 過去の“実績”からCS1st予想

前日会見に臨んだソフトバンク・工藤監督(左)と楽天・平石監督【写真:藤浦一都】

過去の戦績からシリーズの行方を占う

 10月5日からクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ(1st)が始まる。両リーグの過去の戦績から今シリーズの行方を占おう。

 現在のCS1stは、2位チームの本拠地で行われる。3回戦制だが、2位チームは1勝1分以上、3位チームは2戦先勝で勝ち上がる。

 ソフトバンクと楽天のCS1stでの成績を見てみよう。

○ソフトバンク 6回出場4回勝ち上がり 9勝7敗

2006年(プレーオフ)
第1戦・西武1-0ソフトバンク
第2戦・ソフトバンク11-3西武
第3戦・ソフトバンク6-1西武

2007年
第1戦・ロッテ8-4ソフトバンク
第2戦・ソフトバンク8-3ロッテ
第3戦・ロッテ4-0ソフトバンク

2009年
第1戦・楽天11-4ソフトバンク
第2戦・楽天4-1ソフトバンク

2012年
第1戦・ソフトバンク2-1西武
第2戦・西武8-0ソフトバンク
第3戦・ソフトバンク3-2西武

2016年
第1戦・ソフトバンク4-3ロッテ
第2戦・ソフトバンク4-1ロッテ

2018年
第1戦・ソフトバンク8-3日本ハム
第2戦・日本ハム4-2ソフトバンク
第3戦・ソフトバンク5-2日本ハム

 過去にCS1st(プレーオフも含む)に6回出場しているが、4回勝ち上がっている。2007年のロッテ戦、2009年の楽天戦では敗退した。2016年以降は、現任の工藤公康監督での戦績だ。

楽天はCS1で2度とも勝ち上がり、過去5年のペナントレースはソフトバンク勝ち越し

○楽天 2回出場2回勝ち上がり 4勝1敗

2009年
第1戦・楽天11-4ソフトバンク
第2戦・楽天4-1ソフトバンク

2017年
第1戦・西武10-0楽天
第2戦・楽天4-1西武
第3戦・楽天5-2西武

 楽天は2005年の創設以来、ポストシーズンには3回しか出場していない。CS1stには、2回出場しているが、2009年、2017年ともに勝ち上がっている。ソフトバンクに劣らない強さだ。2018年途中に監督になった平石監督は、初めてCSで采配を執ることになる。

○過去5年のペナントレースでの両チームの対戦成績

2015年 ソフトバンク16勝 楽天8勝 1分
2016年 ソフトバンク16勝 楽天8勝 1分
2017年 ソフトバンク13勝 楽天12勝
2018年 ソフトバンク16勝 楽天9勝
2019年 ソフトバンク13勝 楽天12勝

 5年連続でソフトバンクが楽天に勝ち越しているが、今季はわずか1勝の勝ち越し。ただ、今回のCS1stが行われるソフトバンクの本拠地、ヤフオクドームではソフトバンクが8勝5敗と勝ち越している。

 両チームともにCS1stでは強いが、ホームアドバンテージを考えると、ソフトバンクがやや有利ではないかと思われる。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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