佐世保商工会議所女性会60周年 節目を祝い式典や記念誌

記念式典の会場で写真に納まる会員=佐世保市、ホテルオークラJRハウステンボス(佐世保商工会議所女性会提供)

 佐世保商工会議所女性会は、創立60周年を迎えた。女性の視点で創業や事業承継の支援に取り組み、会員同士の異業種交流にも貢献している。記念式典や記念誌発行を通して節目を祝い、今後の発展に期待を込めた。
 1959年9月、女性の活躍を後押ししようと設立。九州では2番目、全国では12番目の発足だった。自営業も含め経営に携わる佐世保市内の女性が会員となり、現在は56人が在籍している。製造業や飲食業、サービス業、医療福祉など幅広い業種から入会している。
 創業支援や後継者育成などの「商活」に加え、独自にパーティーを開いて男女の出会いの場を提供する「婚活」、「佐世保市歌を歌い継ぐ普及活動」を三大事業として、力を入れている。このほか、例会や勉強会を通して交流し、経営のヒントや先輩会員から人生観を学ぶ場も提供している。
 記念式典は9月26日に市内のホテルで開かれ、県内外から約200人が出席。ジャパネットたかた創業者の高田明氏の記念講演などがあった。記念誌ではこれまでの活動を紹介し、60年の歩みを振り返った。

創立60周年の記念誌を手に「これからも会員の資質向上につなげたい」と語る池永会長=佐世保市湊町、佐世保商工会議所

 池永智恵子会長(62)=富士文化工業取締役=は「式典では先輩の熱い情熱が若い世代に伝わり、『元気をもらった』といった声を多くいただいた。これからも会員の資質向上、異業種交流につながる取り組みを進めたい」と話している。

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