グラウジーズ白星発進 三遠に87-67

富山-三遠 第2クオーター、シュートを決める富山のライオンズ

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズは5日、富山市総合体育館で同じ中地区の三遠ネオフェニックスとの今季開幕戦に臨み、87-67で快勝した。Bリーグが始まった2016-17シーズンから4季連続で開幕戦を白星で飾った。 

 富山は前半、外国籍選手のライオンズとスミスを中心に攻めたものの、37-37で折り返した。

 後半は途中出場の前田や葛原、阿部らが積極的な守備などで流れを引き寄せると、チーム全体に勢いがつき、相手を圧倒した。

 試合後、ドナルド・ベック監督は「後半から個人の守備とリバウンドの集中力が高かった。次も勝利する」と話した。

 6日も午後1時5分から同体育館で再び三遠と戦う。

■3521人勝利後押し

 「喰(く)らいつけ」。今季のチームスローガンそのままの選手たちの激しい戦いぶりに会場は盛り上がった。「最高のスタートダッシュだ」「今年は地区優勝を」。スタンドをチームカラーの赤で染めたブースター3521人が、選手を後押しした。

 「朝5時半に起きちゃいました」。試合前、待ちわびた開幕を迎えて富山市清水町の会社員、岩田将来さん(33)は興奮気味に語った。「チームは昨季、チャンピオンシップを経験。今季はさらに高みを目指している。ブースターもついていかないと」と、気合を入れた。

 試合は序盤から一進一退の展開となり、前半を37-37で折り返した。「日本人選手がもっとスリーポイントを決められれば、いける」。滑川市追分の会社員、下野未来雄さん(31)は勝利を祈りながら話した。

 後半、その期待に選手が応えた。前田が3点シュートを4本決めてリードを広げた。後半残り15秒で菅澤がダメ押し点を決めると、勝利を確信したブースターは喜びに沸いた。

 「初戦で勝てて良かった」。射水市小杉中1年の子川成美さん(13)は安堵(あんど)の表情。南砺市桐木(福野)の団体職員、堀池崇さん(41)は「選手たちのエナジーを感じた。いいスタートダッシュが切れました」と、笑顔で会場を後にした。

富山 87 - 67 三遠 (1Q)19 - 22 (2Q)18 - 15 (3Q)22 - 14 (4Q)28 - 16 ▽観衆 3521人

開幕戦を勝利で飾り、ブースターとハイタッチする宇都(右)ら富山の選手
富山-三遠 第2クオーター、相手ディフェンスをドリブルで押し込む富山の船生
富山ー三遠 第4クオーター、ドリブルでゴール下へ切り込む富山の宇都
富山-三遠、第2クオーター、ドリブルで果敢に攻める富山の前田
富山-三遠 第3クオーター、相手をかわしてシュートを放つ富山の葛原

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