◆横浜DeNA7-8阪神
CSの行方を占う大事な初戦。救援陣が崩れて勝利には結び付かなかったが、レギュラーシーズンとは違った役割を、石田、今永の両左腕はしっかりとやり遂げた。
先発マウンドに上がったのは今季中継ぎ起用が中心だった石田だ。18試合で防御率1.98という本拠地との相性の良さを評価され、「横浜スタジアムで投げるのにはベスト」とラミレス監督に抜てきされた背番号14が序盤の流れをつくった。
「テンポまで考える余裕はなかった」と先頭の出塁を3度許したが、4回1失点。2点リードの五回から救援した今季13勝のエース今永はシーズン終盤から球威を取り戻した直球を主体に2回無失点に抑えた。
「緊張したが、一人一人に丁寧に投げられた」と石田は振り返り、今永も「調子はあまり良くなかったが、開き直ることができた」と難しい役回りをこなした。
小刻みな継投でCSを勝ち抜いた2年前同様、今回の短期決戦も「チームみんなで一つずつアウトを取る総力戦」(三浦投手コーチ)だ。「負けた後、ロッカールームが沈むことはなかったし、雰囲気は全く悪くない」と今永。ファーストステージ突破へ後がない状況だが、きょうは故障から復帰戦の浜口が先発。投手陣総動員で乗り切るしかない。