【祝30周年】「所さんの目がテン!」金丸慎太郎&都丸紗也華が1万年前の狩猟生活に密着!!

【祝30周年】「所さんの目がテン!」金丸慎太郎&都丸紗也華が1万年前の狩猟生活に密着!!

所ジョージさんによる司会で、身近な話題を科学的に解明していく「所さんの目がテン!」(日本テレビほか)。1989年10月1日に「住んで不思議!超高層」をテーマにした初回で産声を上げ、なんと30周年を迎えます! 10月6日からは4週連続で「30周年記念スペシャル」として、アフリカ・タンザニアでの大型ロケの模様を紹介していきます。番組で“移住体験プレゼンター”を務める俳優・金丸慎太郎さんと“歴史体験プレゼンター”を担うグラビアアイドル・都丸紗也華さんが、1万年前に行われていた生活を今も続けるタンザニアの狩猟民族・ハッザに密着しました。ハッザと生活を共にした金丸さんと都丸さんを直撃し、そこでの“目がテン”な体験について伺いました!

──タンザニアの狩猟民族・ハッザに密着したロケを振り返って、最初に思い浮かぶ感想をお聞かせください。

金丸「余計なことを気にしないで済む豊かさみたいなことは確実にあると思いました。もちろんスマホも持っていない人たちですし、周辺の村にもたまに行く程度らしくて。今はSNSなどでもヘイトが多くて嫌な言葉とかも見たりする時代だけど、彼らはそういうところにも全くない関係ないところで生きているので。知らないことの豊かさというか、知りすぎてもなあ…って思いましたね」

都丸「私は番組で歴史体験をしているので、縄文時代編で体験した狩猟採集の生活を今もしているのを目の当たりにして、『こんな人たちがまだいるんだ!?』って、素直にびっくりしました。『本当に狩りをしていたんだ!?』って」

金丸「彼らが着ている服は、女性たちが伝統的な手芸を作って売ったりしたお金で周辺の村で買っているらしいです。でも家はみんなで木の枝と葉っぱで作ったもので、毛皮の上で寝て、火を起こしてという狩猟民族です。行く前にはキリンとかの狩りをしているって聞いていたんですけど、実際に行ってみたら、『キリンはさすがに危ない』って言ってました(笑)。でも、彼らの大好物が猿という話を聞いて、文化が違うというか…」

都丸「金丸さんが狩りに行っているVTRを見て、本当に衝撃映像でした!」

金丸「スタジオ収録楽しかったよね?」

都丸「超楽しかったです!」

金丸「それまでお互いの密着映像は見てなかったんです」

──向こうで「こんなの食べましたよ!」っていうのは何かありますか?

金丸「野ネズミです」

都丸「えっ?」

金丸「そうだよね、VTRにはなかったね。ネズミは絵的にはNGかなって思うんですけど(笑)、活字なら掲載されてもいいんですかね。味は、ジビエみたいでした。臭みはあるんです。でも、食べられないわけじゃなくて」

都丸「私は、インパラを食べました。見た目が鹿みたいな動物で、味はビーフジャーキーみたいで超おいしかったんです! 狩って干して、それをお湯に通して」

──逆に、「これはちょっと…」という食べ物は?

金丸「全部食べましたけど、無理っていうものはなかったですね。手放しにおいしいとは言えないです(笑)。でも、まずいっていうのはなくて、どれも食べられはします」

都丸「私は、行ってすぐのことなんですけど、子どもが小鳥を捕まえて食べているのを見て…。取ってすぐに焼いて、毛をむしってみんなでシェアしているのを見て、それが衝撃的すぎて小鳥は食べられなかったです…」

──生活に密着して、「この生活無理だな」「帰りたいな」って思った瞬間はありましたか?

金丸「都丸ちゃんは、最初の方はわりとそうだったんじゃない?(笑)」

都丸「私は、最初からずっと帰りたかったです(笑)。外で生活するって考えられないじゃないですか? キャンプもしたことなかったし。虫がいっぱいいるんですよ…。それが無理でした」

金丸「生活自体は『無理だな』『きついな』っていうのはなかったです。ただ、単純に食べ物が…。調味料とかもないですし、味気ないというか。あと量が少ないんですよ。おなかいっぱいになるまで食べるっていう概念もなくて。その場の空腹を満たすだけの食べ方をしているんです。食生活があまりにも違いすぎて、『帰りたいな』というか『早く日本食を食べたい』って(笑)。帰りのホテルのごく普通のパンプキンスープを4杯くらいおかわりして(笑)。やっぱり、料理ってすごい文化なんだなって思いましたね」

──もちろんスマホの電波もつながらない生活ですよね? それは我慢できましたか?

金丸「それは我慢できましたね。やることも多くて楽しかったんで、あまり気にせず生活できましたね」

都丸「いや、私はつらかったですよ(笑)。普段生活していて、ほとんどスマホを見ていると思うんですよ。LINEきたから返そうとか、YouTubeを見ようって。でも、誰とも連絡を取れないんだって悲しすぎて涙が出そうになって…」

──「たまには遮断された生活もいいかな?」っていう気持ちが芽生えたりはしましたか?

金丸「そうなりましたね。今は本当にシームレスで、パッと目につくところだけでもいろんな情報が入ってきてしまうので。心理学の話で、人間って悪い情報の方を見てしまうらしく、知らない間に心がくさくさしているんだろうなって。そういうことに全く触れなかったので、気楽には過ごせたと思いますね」

都丸「私はLINEやYouTubeを見るのが日課だったから、それが使えないのは結構ヤバかったです…。でも、普段SNSでコメントを見たり自分の名前を見たりするじゃないですか? そういうのがないのはストレスが一つ減っていいなとは思いました」

──縄文時代のような生活はわれわれにとってだいぶ不便に感じると思いますけど、その中から今の日本に生かせるものや取り入れたいものなどはありましたか?

金丸「縄文時代やハッザの人たちはずっと“持たない”っていう生活をしていて。弥生時代以降は蓄えや所有の概念ができて、そこから比較や競争が生まれて。縄文は狩猟文化だけで競争もなく平和に生きていくって。そういうのはすごくいいなって思いましたけど、そこには戻れないという、諦めが勝ってしまいますね」

都丸「そうですよね。やっぱり今の暮らしの方が便利でいいなって実感しましたね」

──ハッザの人は、お二人やスタッフのどんなことや持ち物に興味を持ったんですか?

金丸「写真に驚いていて、本に載っているものとかにもすごく興味津々で『これは何だ!?』って」

都丸「(写真加工アプリの)SNOWを見て、『僕の顔が変わっちゃったよ』ってびっくりしていましたね。みんなが笑っていたし、心配もしてました。『あれ、変わっちゃった…』って。鏡もないので、あんなに自分の顔を鮮明に見たこともなかったんじゃないですかね。そのリアクションがかわいくて面白かったです」

──全然違う環境でも、「人間はどこに行っても同じなんだな」って思う瞬間についても教えてください。

金丸「笑顔ですね。言語による疎通は取れないですけど、くだらないことをボディーランゲージとかでやっていると笑ってくれるし、こっちも笑ってしまうし。ユーモアっていうか、そういうのはどこに行っても同じなのかなって。過剰なリアクションに、彼らもめっちゃ笑うし」

──言葉が通じない中でコミュニケーションを取っていて、最後のお別れの時はどうだったんですか?

都丸「私はハッザへの密着が2日間だったから、涙が出るほどでもなくて(笑)」

金丸「『やっとLINEができる!』って思ったんじゃない?(笑)」

都丸「(笑)。でも、ちょっとはさみしかったです。せっかく出会って、なんとなくコミュニケーションを取れるようになってきたところでバイバイだったから」

金丸「僕も元々あんまり別れとかでさみしさを感じるタイプじゃないんですが、普通にいい人たちで、仲良くなれたなっていう実感はありました。最後の晩は盛大にダンスで盛り上げてくれました。でも、彼らにはお見送りの文化とかもないんで、翌朝は粛々とお別れしましたよ、めちゃくちゃ淡泊だなって(笑)。それもわれわれが勝手に当たり前にやることみたいなイメージでやっているんだなって実感しました」

都丸「私は別れ際にブレスレットをもらいました。ビーズでできているやつで、自分で身に着けていたものをくれました」

──スタジオでVTRを見た所さんはどうリアクションしていましたか?

金丸「狩りにはすごく驚いていました。ハッザの人たちが手製で作った弓で、作りとしてはシンプルなもので『当たるわけねえだろ』って言いたくなるようなもので…。でも本当に結構な離れたところにいる鳥を、経験則で動いた先を狙って、一発で撃ち抜いてしまう。それはすごく驚いていました」

──彼らの視力や聴力とかはすごくいいんですよね?

金丸「耳とか五感はすべてすごいと思います。ちょっとした物音で『あそこだ』って走り始めちゃうんですが、われわれ日本人クルーは『どっち?』みたいに気付けなくて(笑)。走る速度も尋常でない速さですし。狩りに出て霧散した後で、なんとなく各々村に帰るみたいな感じで。それで遠くに行った時とかは、別のコミュニティーの方が近そうだからってそっちに移り住むこともあるそうです」

──ええ!! そんなこともあるんですね!?

金丸「弓矢があるだけで、ほかにあまり物を持ってないので。狩猟がうまい人がモテるらしいです。結婚とかの概念はあるみたいなんですけど、自分の旦那がふがいなかったら、隣の村とかに行っちゃうそうなんです」

──すごい話ですね! では最後に「30周年記念スペシャル」の見どころをお願いします。

金丸「月並みになるけど全部かなって。都丸ちゃんの野生動物もすごかったよね?」

(※10月27日の放送ではタンザニアの特別編として、野生動物と2ショットを自撮りするミッションに挑む)

都丸「すごいですよ。いっぱい動物がいて。日本じゃ見られないことばかりなので、結構びっくりすると思います」

金丸「僕はハッザのところでいうと、『ホンマにこういう人らがいるんや』という現代文明とは違った生活ですね。今の時代だからこそ、かえって彼らの方が豊かな部分もあると思うので、ぜひ見ていただきたいですね」

──都丸さんは「眠り方チャレンジ」もやったんですよね?

都丸「頑張ったんですけどね…。寝れるかなと思ったけど、外に見張りをしてくれる人たちがいて話し声とか、子守唄とか聞こえて…。どうなるかはお楽しみに!」

──ありがとうございました!

【プロフィール】


金丸慎太郎(かなまる しんたろう)
1988年10月27日生まれ。愛媛県出身。俳優として舞台や映画などで活躍。番組では、“移住体験プレゼンター”として、各地での生活の様子をリポートする。

都丸紗也華(とまる さやか)
1996年9月26日生まれ。群馬県出身。グラビアアイドルとして雑誌などに登場するほか、ドラマやCM、バラエティーなどでも活躍。番組では、“歴史体験プレゼンター”としてさまざまな時代の暮らしを伝える。

【番組情報】


「所さんの目がテン!」
日本テレビほか
日曜 午前7:00~7:30

取材・文/日本テレビ担当 K・T
撮影/尾崎篤志

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