デザインの視点で美語る 日本の美展、佐藤卓さん講演

デザインの視点から「日本の美」展を語る佐藤さん

 県美術館(富山市)の企画展「日本の美 美術×デザイン」に合わせ、日本を代表するグラフィックデザイナー、佐藤卓さんによるトークイベントが6日、同館で開かれた。

 佐藤さんは、同館の屋上庭園「オノマトペの屋上」を手掛けるなど、グラフィックデザインの枠を超えて活躍する。

 この日は、デザインの視点から企画展の作品を解説。琳派(りんぱ)の俵屋宗達と本阿弥光悦が手掛けた扇面は、「今で言うアートディレクターの天才である本阿弥光悦が俵屋宗達と組んだデザインだ」と語った。

 デザインという概念が日本に持ち込まれてから100年しかたっていないが、「それ以前のものも日本のデザインと語るべき。そうすれば世界の見方も変わるはずだ」と語った。

 企画展は8月10日に開幕。大幅に作品を入れ替えた後期展が9月21日に始まった。10月20日まで。北日本新聞社など主催。

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