ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズのウォルター・ルーがミック・ロッシと共にL.A.M.Fとして来日! 東名阪でツアー開催!

ex.ニューヨーク・ドールズのジョニー・サンダース、ジェリー・ノーランと共にジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズをつくったニューヨーク・パンクロッカー、ウォルター・ルーの来日公演が決定した。

全世界のパンク・ロッカーに影響を与えた唯一のアルバムにして時代を超えた名盤『L.A.M.F.』のナンバーを演奏する。

さらに、ロンドン・パンクロッカーで現在はハリウッドでも活躍しているミック・ロッシ(スローター&ザ・ドッグス)がギタリストとして参加する。

パンク・フリーク必見の来日公演は、東京・下北沢CLUB Que、愛知・大須OYS、大阪・SOCORE FACTORYの3カ所で東名阪ツアーとして開催。チケットは各プレイガイドにて発売中。

【WALTER LURE(ウォルター・ルー)】

1949年4月22日生まれ。ニューヨークで火がつき、ロンドンで爆発したパンクロック・ムーヴメントにおける重要人物の一人。ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズのギター&ボーカル。

このバンドはテレヴィジョンを解散後のリチャード・ヘルらとニューヨークで結成されたバンドだが、すぐにロンドンに渡り、1977年に『L.A.M.F.』(Like A Mother Fucker)をリリース。これが唯一のオリジナルアルバムであり、歴史的名盤。同じくアルバム1枚で革命を起こしたセックス・ピストルズとのツアーはロック史に残る伝説に。

その後、ジョニーと袂を分かったウォルターはThe HeroesのあとThe Waldosとして活動し、91年にTHE WALDOSBAYLORからリリースするが、奇しくも同じ年にジョニー・サンダースは4月23日に他界。来日公演から帰国した直後の出来事だった。

彼らの音楽、行動はパンクにとどまらず、その後の全ロック・シーンに大きな影響を与え、日本国内でも彼らの名曲「CHINESE ROCKS」、「BORN TO LOSE」などをカバーしたバンドは数知れず。

とりわけ「CHINESE ROCKS」のクレジットはウォルターとジョニーとディーディー・ラモーン、それにリチャードとあり、ドラッグ絡みも含め当時の交流が窺える。ウォルターとラモーンズとの交流は深く、ラモーンズの3枚のアルバムに参加している。

また、94年にSYMPATHYからリリースしたアルバム『RENT PARTY』にはハノイロックスのマイケル・モンローがゲスト参加していたりと実に交流が広い。ちなみに前回ソロでの来日時は、元ザ・ロッカーズの鶴川仁美らがライブ・サポートしている。

ウォルターはR&Bで音楽に目覚め、60年代に入るとブリティッシュ・ロック、ストーンズやフー、キンクス、ゾンビーズを聴き漁っていた。ジョニーがニューヨーク・ドールズに在籍していた時、そのライブを目の当たりにして互いに意識し合い、ハートブレイカーズを結成した二人は時代を覆し、たった1枚のアルバムで世界をパンク色に塗り替えるのであった。

【Mick Rossi(ミック・ロッシ)】

1975年頃に結成したスローター&ザ・ドッグスのギタリスト。

スローター&ザ・ドッグスは1976年にセックス・ピストルズの前座としてライブを行なったことで頭角を現し、バズコックスらと共にイギリスのマンチェスターを代表するオリジナル70's PUNKバンド。

1977年に1stシングル『Cranked up really high』でデビュー、1978年にアルバム『DOG IT DOG STYLE』をリリースした。ささくれ立ったハードパンクからグラムロック調のナンバーまでこなし、現在も活動中。過去には来日公演も行なっている。

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