長崎くんち2019 お下り 疾走と熱気

諏訪神社の石段を勢いよく下る3基のみこし=長崎市馬町

 長崎くんちが開幕した7日、諏訪神社(長崎市上西山町)の祭神である諏訪、住吉、森崎のみこし3基が大波止の「お旅所」に渡る「お下り」があり、沿道は大勢の見物客でにぎわった。
 祭事を取り仕切る年番町の関係者や伝統衣装に身を包んだ子どもらが行列をつくった。途中で、今年の神輿守町(みこしもりちょう)「西山神輿守連合会」の若者らがみこしを担いで全力で駆ける「もりこみ」を披露すると、沿道から大きな拍手が湧き起こった。
 見物客は、休憩中のみこしの下をくぐったり、さい銭を投げ入れたりして御利益を願っていた。
 もりこみを見た佐賀市の会社員、前野永里さん(33)は「迫力があってびっくりした。覇気や熱気を感じた」と感嘆していた。

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