長崎くんち2019 傘鉾パレード 華麗な回し

多くの見物客を魅了した傘鉾パレード=長崎市万才町

 踊町5カ町の傘鉾(かさぼこ)が、長崎市役所前から旧県庁前までパレードした。途中で全町の担ぎ手が重さ100キロ前後といわれる傘鉾を一斉に回すと、見物客は「ヨイヤー」と掛け声を上げ、華麗な姿に拍手を送った。
 傘鉾は、演(だ)し物が踊(おどり)馬場などに入る際に先頭に立つ町の印。「飾物(だし)」「垂れ」と呼ばれる上部の飾りと周囲に下げる布の意匠は町ごとに異なっている。
 江戸町の傘鉾が回転すると、新調した垂れの内側に描かれた町の紋章「タコノマクラ」が見えた。沿道で見物していた西彼長与町の会社員、山添友希那さん(28)は「細部まで装飾が施されているのが分かった」と楽しんでいた。

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