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諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭「長崎くんち」が7日、開幕した。同神社では、今年の踊町5カ町が国の重要無形民俗文化財に指定されている奉納踊りを披露。桟敷席や長坂を埋め尽くした約2500人からアンコールを意味する「モッテコーイ」の掛け声が飛んだ。
長崎くんちは江戸時代前期の1634年に始まったとされる。国際貿易港として発展した町の歴史文化を象徴する祭りで、9日まで国際色豊かな演(だ)し物が披露される。
奉納踊りは、今博多町の艶やかな「本踊(ほんおどり)」で幕開け。魚の町はダイナミックな「川船」、玉園町はユニークな「獅子踊」を披露した。江戸町はオランダとの交流を象徴する「オランダ船(せん)」、籠町は中国由来の「龍踊(じゃおどり)」をそれぞれ奉納した。
同神社では流鏑馬(やぶさめ)神事が行われた。祭神の諏訪、住吉、森崎のみこし3基が大波止の「お旅所」へ渡る「お下り」や、各踊町の行列の先頭に立つ傘鉾(かさぼこ)のパレードもあり、沿道の見物客を楽しませた。
8日の「中日(なかび)」は八坂神社(鍛冶屋町)と中央公園(賑町)での奉納踊りのほか、市中心部の各所で演し物を披露する「庭先回り」がある。