【MLB 地区S】ド軍敗戦、前田健太が降板後に5失点 米ファンは続々“怒り”「なぜケンタを下げた?」

2番手で登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

前田は満塁ピンチで見事に火消しも…後を継いだ投手が5失点「続投させるべきだった」

■ナショナルズ 6-1 ドジャース(地区シリーズ・日本時間8日・ワシントン)

 ドジャースの前田健太投手は7日(日本時間8日)、敵地で行われている地区シリーズ第4戦のナショナルズ戦で、同点の3回2死満塁の大ピンチで登板。無失点で切り抜けた。続く4回も無失点に抑え、1回1/3を1安打無失点2奪三振と快投。連投となった前田は5回の攻撃で代打を出されて降板となったが、ドジャースはその後に悪夢の5失点を喫し、1-6で完敗した。2勝2敗のタイとなり、決着は第5戦に持ち越される形に。この継投策に地元ファンからはSNS上で「なぜケンタを下げたのか!」と怒りの声が続々と上がっている。

 絶体絶命のピンチで日本人右腕が輝いた。1-1の同点に追いつかれた3回2死満塁の大ピンチ。デーブ・ロバーツ監督は先発ヒルを諦め、前田を2番手で投入した。

 前田はケンドリックに対し、3球連続スライダーで三ゴロに仕留めた。ガッツポーズを繰り出し、雄叫びをあげた男は4回も続投。ジマーマン、スズキを空振り三振に仕留めると、テイラーに内野安打を許したが、シャーザーを中飛に仕留め、無失点に抑えた。

 連投だった前田は5回の打席で代打ポロックが告げられ、お役御免に。だが、5回はウリアスとバエズで計4失点。6回にはストリップリングも1失点とブルペンは炎上した。

 これに怒ったのはドジャースファンだった。ツイッター上で不満の声を続々と上げている。

「ケンタ・マエダは続投させるべきだった。呆れてしまう」
「なぜ、三振撫で斬り中のケンタ・マエダを下げたのか。負けそうじゃない。好調時にあまりに早く交代させるのは昨年と同じ問題じゃないの」
「なぜ、ケンタ・マエダを下げたんだ? ドジャースよ」
「ケンタ・マエダは素晴らしかったのに!」
「なぜ、ケンタ・マエダが……デーブ・ロバーツにもっと忍耐力があればと願う」
「ケンタ・マエダはこのシリーズのMVPじゃないか。文句があればどうぞ」
「デーブ・ロバーツはケンタ・マエダを続投させるべきだった。彼は好投していたのに」

ナショナルズファンは「ケンタ・マエダが降板してくれて本当に嬉しい」

 ドジャースファンの怒りの声が渦巻く一方で、ナショナルズファンは裏目に出た采配に皮肉を交えて感謝していた。

「典型的なデーブ・ロバーツ采配。余裕の好投のケンタ・マエダを引っ込めてくれた。サンキュー、デーブ!」
「ケンタ・マエダが降板してくれて本当に嬉しい。偉大なピッチングだった。そして、代打にポロック? ドジャースはドジャースタジアムでもっと金儲けできるので、第5戦に行きたいのかもしれない」

 細かい継投策が大舞台で裏目に出ることもあるロバーツ監督。 20球(15ストライク)で降板した前田本人は試合後、5回も行けたかとの問に「どっちでも。でも、ないんじゃないですかね。昨日も投げてるので」と淡々と振り返っていた。ワールドシリーズ制覇へ向け、この先もキーマンとなる前田に無理はさせられない。だが、リーグ優勝決定シリーズ進出へ向けて“逆王手”をかけられる形となったドジャースファンは降板に不満げだった。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2